新型コロナウイルス感染症の第9週目。全国平均が13.91となり,上昇カーブがさらに加速してきた。
沖縄県は第6週の48.39人をピークに,第9週では22.43人へとやや減少の兆しがある。一方で,全国的に青森県と秋田県以外はすべて7人超えである。どの地域でも感染が広がっているという“蔓延”状態になってきたと筆者は個人的に判断している。
夏休みに入り,海外からの若者の旅行も増えているように思える。猛暑日の連続でマスク着用が10%以下になっているように見える。
Webニュースを見ると,五類感染症に切り替わった後の医療サポートがほぼなくなっているレポートをよく目にする。「熱が出た」→「薬局で買った抗体検査キットで判定」→「医者に行ったら判定確定されるが,解熱剤だけ処方」→「薬局に行くが解熱剤がない」→「家の解熱剤の在庫で凌ぐ」→「熱が下がったが,外出判断の指示なし」と,ほぼ放置状態にある。この流れで多くの感染者は軽症で済むのがオミクロン株なのだが,やはり重症化する人もいるはずで,そのときに「誰に相談すればいいのか」がまったく情報がない。二類感染症では,保健所が相談窓口を一手に引き受けてパンクした。五類になってすべての医療機関が対応できるようになっているはずだが,たらい回しにされている様子である。救急車も,熱中症での呼び出しへの対応に追われてしまっているのが現状のようである。
軽症といっても,オミクロン株の症状として39℃台の高熱と,喉の痛みが激しいことが紹介されている。喉が腫れて固形物が喉を通らない人もいるようである。39℃台の熱が出たことのない筆者にとっては,これは個人的には“重症”である。特効薬もなく,ただ解熱剤で症状を抑えて悪化しないように祈るだけ,というなんとも運頼みな状況に思える。
さらにWebニュースでは,後遺症についても何度も紹介されている。頭痛や倦怠感が消えない人がかなりの数に上るという。
結論としては「罹らないに越したことはない」ということになるだろう。ならば,人がいるところではマスクをし,会話は控える,会話している人からは遠ざかる,電車の換気を少しでも行う,換気できなければハンディファンで自分の周りだけでも空気の流れを作って滞留を減らす,などの努力を続け,可能な限りテレワークを申請する必要があると感じた。相手に対する注意は,揉め事になるだけで,残念ながら得にはならない。
ワクチン接種も,もはや「推奨することはない」という判断になってしまった。2023年9月以降に,6歳以上の全員が対象となる次のワクチン接種が可能になる。筆者は次は7回目になるが,必ず受けることに決めている。「ワクチン接種は無駄」という声には耳を貸さない。すべて個人の判断である。しかしそれでも,たとえば家族の誰かが家に持ち込んで感染するといった可能性はあるので,厄介である。