jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

若い人による無差別な傷害事件に人類崩壊の危惧を覚える--戦争や対立を続けている人たちも単なる利己主義である

電車の中でナイフで人を刺すという凶悪な事件が続いている。闇バイトで白昼堂々と宝石店を襲撃するという事件も続いている。無差別に人に危害を与えたり,モノを壊したり,といった,社会的意識の低い行動が,特に若い人の犯罪として行われていることに日本の危うさを感じる。

 犯罪と言えば,「恨み」が原因であることが多い。「◯◯の仇(かたき)」という理由も多い。この辺りは,刑事ドラマや探偵アニメなどでも謎解きの根幹になる。ドラマでは最後に説得に応じたり,泣き崩れたりして,無事に解決となる。

 しかし,無差別犯罪はドラマのネタにならない。なぜこの犯人がこの犯行に及んだかが描けないからである。

 なんの関係もない乗客に向けてナイフを向け,ライターの油を撒いて火を点けるといった行為は,予測のしようがない。それほどおかしな格好をしているわけでもない。逆に,電車内をウロウロと行き来する人を見かけると,何かしでかすのではないか,と疑ったりする。

 今の世の中,何が起きてもおかしくない。歩道を歩いていて,反対車線からクルマが突っ込んでくるといった考えられない事件も起きている。普通に道を歩くことも,電車通勤することも,安全とは言えない。いや,家族だって・・・。(ここまで心配を広げるのは,とりあえずやめておこう。筆者も家族には不自由な思いをさせていることはないわけではないからである)。

 やはり若い人に「夢」がなくなっているからではないかと思う。世の中をより良くしよう,地球を救おう,差別をなくそう,という高い意識で勉強して就職しても,生活が成り立たないほど収入が低かったり,過酷な労働環境だったりする。いくら時給が上がっても,これを毎日フルタイムで続けることは「夢」にはならない。より良い社会を構築することができない。

 お笑い芸人,Youtuber,クイズ王,e-スポーツという名のゲーマー,そして投資家という名のトレーダーといった,涼しい室内で活動できる自己中心の“稼ぎ屋”しか,評価されない。逆に伝統芸能の世界での事件まで起きている。それほど夢がなくなってしまっているのだろうか。

 「地球温暖化」から「地球沸騰の時代」に変わったと国連のグテーレス事務局長が宣言した。アメリカでは猛暑で山火事が起きているが,ロシアや北朝鮮は地球環境の変化による影響を受けていないのだろうか。そういったグローバルな危機感を感じていないのだろうか。

 途上国が水素を作り、先進国がe-fuelにして還元--日本が世界のリーダーに返り咲く最後のチャンス - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/7/23。これは1つのグローバルな方策である。危機感を共有し,就業の機会を作り,汗水を流し,人類全体で価値を共有するための1つのプランである。

 群れ同士の闘いをするサルやライオンでも,常にいがみ合っているわけではなく,きちんと棲み分けて平和を維持するという知恵を持っている。これに対して,「国境線」という人為的「縄張り」を作ったヒトは,棲み分けをすることができないという知恵のない生き物である。そのマイナス面をカバーするのが勉強であり,世界に貢献する仕事であり,それを実現するための「夢」である。その夢がYoutuberやクイズ王では,世界は滅びてしまうだろう。

 ここで再び,先生族(政治家,教員,医者,弁護士など)による犯罪や,市民を守る公僕(警察,消防,自衛隊,公務員,税務署職員など)による犯罪,大企業の経営陣の犯罪が,若者から将来の「夢」を奪ったという最大の罪を犯していることを指摘しなければならない。毎日のようにニュースで聞かれる「不祥事」という言葉が,誰を信じていいのか分からなくなっている世の中を如実に物語っている。先生を信じられない若者,親を信じられない子供,自分の将来に夢を持てない若者が,ゲーム感覚で犯罪に走ってしまうのを,なんとかなくさなければならない。

 残念ながら,岸田文雄首相も河野太郎デジタル大臣も,リーダーシップではなく単なるゴリ押しに見えてしまう。うまく物事が進まなければ,すぐに次の方法に切り替える柔軟さは必要なのではないか。ベストな政策は誰も考えられないが,少しでもいい方法を取るべきではないか。