新型コロナウイルス感染症が五類変更になって20週目の全国平均は，1医療機関当たり5.20人となった。全県で注意報発令の10人を下回った。
2023年9月20日から始まったXBB1.5対応ワクチンの接種が始まった。今回は，前回までの接種用ワクチンの廃棄が多かったこともあり，全国への配布数が少なかったようで，予約が取りにくい状態が続いているようである。
筆者も高齢者枠で7回目の接種を受けたが，市内の予約システムで空いていたのは，特定の日の特定の時間帯という「1枠」のみだった。接種案内が届いた翌日に予約システムにアクセスした時点で，この状態だった。高齢者施設向けの優先枠もあったのだろうが，予約枠がどんどん減っているように見える。
筆者は，今回の波が波ではなく，8波を超えてジワジワと増え続けるパターンをイメージしていた。ちょうど冬場に入ることもあり，また海外からの旅行者枠が外されたこともあり，大流行の可能性も懸念していた。世界的にも感染報告がほとんど終息しており，海外からの新たな流行の流入もなくなりそうで，これで日本でも9波としてピークアウトして終息に向かうと予測できそうである。
ちょうど，2023年のノーベル生理学・物理学賞に，新型コロナウイルス対応mRNAワクチンを開発したビオンテック社のカリコー博士とワイスマン博士が受賞された。このまま世界流行も収まれば，まことにめでたいことである（新型コロナ「mRNAワクチン」生んだ2つの発見 30年来の研究がつながる（Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE））。ただ筆者的にはワクチン開発だけでなく，この流れで特効薬も早々に開発してほしかったというのが本音である。
一方で，インフルエンザ，プール熱が増えている。子どもにはRSウイルス感染症も増えている。インフルエンザに関しては，過去2年の冬の時期の流行が抑えられ，免疫力が下がっているのが原因と言われている。まだまだマスクは外せないと思うし，手指の消毒も効果があると考えられる。
やはり，人類とウイルスの戦いはまだまだ続きそうだが，どうも人類の方が自分の作った技術によって自滅する方が早いような気もする。
