jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

完全自動運転車も,乗る人の気持ちに寄り添ったインタフェースが必要--乗って気持ちのいいクルマ作り

なんと「あおり運転させない」クルマ…!ココロが「丸ハダカにされてしまう」自動運転が目指す衝撃の未来 (msn.com)。 自動運転車でも,乗っている人のココロが反映されるような動きをしないと,乗っている人が主体的になれない,という話である。

 以前から書いているが,筆者は近年の何でもお任せカーには否定的である。ドアの開閉,ライトのオンオフ,そして自動で車庫入れをするなど,余計なお世話だと思うのである。唯一,オートマチックトランスミッションは福音だったが,それも現在乗っているセレナのCVT(無段階変速機)がとにかくものすごく優秀で,筆者の感覚にピッタリマッチしているからで,車検時の代車でやってきた通常のオートマ車でのギア切り替えショックやエンジン音変化は苦手である。特に軽自動車のオートマはガマンならない。

 完全自動運転車ができたとしても,乗ろうという意思で近づいてドアが開いたり,ドアが閉まってから走り出すまでのタイミングや案内など,乗っている人に対して寄り添ったインタフェースが提供できない限り,安心して乗れるようには思えない。そういう乗る側に立った仕様を作ろうとするために,心理学が役に立つのだという。

 ハイブリッド車では,モーターで発進したあと,時速8kmぐらいからはエンジンに切り替わる。この切り替わりはほとんどショックを感じないほど,うまく設計できていると思う。しかし,「あ,エンジンに切り替わったな」という意識はどこかにある。バッテリーでモーター駆動した方が,ガソリンを消費しなくて済む,という気持ちが人間のどこかにあるためか,できるだけゆっくりと発進して,なるべくエンジンが掛かるタイミングを遅らせようという意識が働いてしまう。ハイブリッド車が信号からの発進でモタモタするのはこういう理由によるのだと思う。

 一方,軽自動車を中心にほとんどのクルマにアイドリングオフ機能が付けられたが,最近はこのアイドリングオフ機能を切って使う人が増え,新車の中にはアイドリングオフ機能を外したものも出てきた。発進時にエンジンを再起動させるため,発進のタイミングが一瞬遅れる。この遅れが運転者にとって気になってしまうのだという。エンジンスタート音が頻繁に聞こえるのも,運転者には気になるらしい。

 筆者のセレナには,こんなアイドリングストップ機能はない。その代わり,信号で30秒以上停車すると予測されたときは,手動でエンジンを停める。青になる少し前に自分の意思でエンジンを掛け直す。青信号になった時点でスムーズに発進できる。何でも機械任せは良くないと思うのである。

 そういう意味では,日産が開発したe-powerという仕組みはいいと思う。駆動はどのスピードもモーターで,小型エンジンが発電機として積まれている。バッテリーの容量が減ったときに小型エンジンを回して充電する。モーター駆動なので無段階変速であり,運転と関係なく,必要に応じてエンジンが動いて発電する。

 ヨーロッパでは,中国製のEV車の売れ行きに陰りが見えてきたという。EV普及のための補助金が打ち切られたためだという。アメリカでもテスラのEV車の販売が低迷している。維持費が高いことが足かせになりつつある。

 固体電池で軽量化・低コスト化,そして完全リサイクル方法の確立がなければ,EV車に未来はないと筆者は思う。トヨタ式のハイブリッドおよび日産式のe-powerが見直され,マツダロータリーエンジン式発電機も見直され,日本型ハイブリッドカーが世の中の主流になるのではないかと期待している。