4年ぶりにスマホを新しい機種に乗り換えた。前回は別キャリアからのMNS 乗り換えでバッテリー長持ちとマイナンバーカード対応が目的だった。
今回は、マイナンバーカードの「スマホ用電子証明書」対応が目的で、同じキャリアでの機種変更である。
バッテリー長持ちの前機種の後継機種で，1世代前のスマホと機種変更しようとしたが，在庫がほとんどなかったため，店舗オススメモデルを選んだ。相談した翌日に，店舗で入手することができた。
さて家でSIMカードを入れ替えて，電話回線が使えることを確認。その後，引き続いてデータの移行を始めた。
事前に，Androidの引き継ぎ手順に従い，google driveにデータをアップロードした。LINEは旧機種でデータ引き継ぎ手続きをした。
次に，新しい機種専用のデータ引き継ぎアプリが使えることがわかったので，旧機種に同じアプリを入れ，Wi-Fi経由で2つの機種をリンクさせ，データ引き継ぎを行った。20分ぐらいでデータ引き継ぎが完了した。
新しい機種を動作させてみると，なんと旧機種に入っていたデータはもちろんのこと，自分でインストールしていたアプリも，その設定も，ほぼすべてが移行されていた。壁紙設定も同じだったし，日本語入力の辞書も引き継がれていた。
唯一，SUICAの引き継ぎ手続きを忘れていたため，SIMを旧機種にいったん戻し，引き継ぎ手続き後，新しい機種でログインすることでアカウントも残高も履歴も引き継げた。
その他，銀行アプリや決済アプリは，ログインするだけで情報を引き継ぐことができた。なんとそのログインアカウントとパスワードの情報まで旧機種から新しい機種に引き継がれていた。
これまで，パソコンでも機種変更はたびたびおこなってきた。個人のファイルデータは，フォルダごとコピーすればすぐに使えるが，ソフトは新しいパソコンで再インストールする必要がある。このために，オリジナルのCD-ROM(or DVD-ROM)をずっと管理しておく必要があった。あるいは，CDやDVDをいったんイメージファイルに変換し，新しいパソコンでイメージファイルからマウントしてインストールするなどの作業が必要だった。新規入力なので，すべての設定をイチからしなければならなかった。新しいパソコンでの新しいスタートだから，苦にもならなかったが，その調整で1週間もかかることがあった。
これに対してスマホの機種変更は，実に簡単なうえ，設定まで引き継げたのには驚きだった。
店舗でデータ移行のサービスも提供されていたが，うん千円ということだった。これまでも，音楽フォルダやドキュメントフォルダなど，単にデータファイルがコピーされるだけで，アプリの引き継ぎはされなかった。今回は，アプリが動く状態で移行されていた。
ただ，複数のデスクトップ画面にわたって，移行した全アプリが表示されたのにはびっくりした。なにしろ8面もの画面に前機種でインストールされていたアプリがそのままコピーされていた。8面もあるとさすがに使いづらいので，いったん3つのフォルダに適当にまとめ，デスクトップ画面にあるアプリのアイコンをいったんこのフォルダに移動させ，時間の余裕のあるときに「通信」「ユーティリティ」などの自分のフォルダに移す必要がある。
考えてみれば，スマホで撮影した写真や動画，仕事などで使うWordやExcelのファイルなど，スマホの中にデータとして置かれているファイルも多い。しかし，画像フォルダやアプリデータなどが記録用MicroSDカードに入っている場合は，SIMカードの移動だけで視聴できる。
しかし，アカウントを作って使っているアプリのデータ情報の多くが，クラウド上に保管されていることに，今回改めて気づいた。結局は，ID/パスワード情報もアプリ提供先で何らかの形で保管されているわけで，その流出の危険性を担保する方法はいまのところほとんどない。面倒な二段階認証も，回数が重なると嫌になってしまう。
特にパスワードを忘れてしまうことも多く，再設定しようとして，前のパスワードで入れると，「そのパスワードは登録と一致しません」とエラーが出て拒絶されてしまう。
いちおう，銀行口座情報やクレジットカード情報などは，パスワード保護したExcelファイルに保管してある。いざというとき，家族に確認してもらう必要があるからだ。これまでは単なる自分の記憶用に作っていた同Excelファイルだが，今や終活ノートに追加返信させようとしている。まだ意識のあるうちはいいが，物事を認識できなくなったり，急にそのときが来たりすると，厄介なので，そろそろパスワードも引き継いでおこうかと思っている。
