jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

UFOや防犯カメラの画像,映像はなぜ不鮮明なのか--レンズ性能の向上に加えてAIの活用を

アメリ東海岸各地で正体不明の大型ドローンが相次いで目撃されている問題」がここのところ,2024年末に話題になっている。年末年始のテレビ番組のネタの1つであるUFO,UMA系の話かと思いきや,もっときな臭い展開が待っているような内容に見える。

 UFOの話題は昔から興味の対象なのだが,いまだに画像,映像があまりにも不鮮明で,ただ光っているものがフラフラと飛んでいる,というものばかりである。

 もう1つ不鮮明なのが,防犯カメラの映像である。

 UFOの画像,映像の多くは,一般人のカメラ,ビデオカメラ,クルマのドライブレコーダーなどでの撮影がほとんどである。ぐうぜん見かけたものを慌てて興奮しながら撮影するので,手振れが激しい。カメラを固定し直して空を見上げたらもういなくなっていた,というシナリオがほとんどである。

 ところが今回のアメリカの事例では,5000人もの目撃者がいる。UFOと思われる飛行物体も,これまで以上に大型だという。

 筆者も長い間,いろいろなカメラを使ってきた。もちろんプロ用,業務用といった数十万以上のカメラやレンズを使ったことはない。まあ趣味の範囲である。最も高いレンズは,フィルムカメラ時代に仕事で使ったマクロレンズで,1cm程度の製品を拡大して撮影する必要があったからだが,特殊レンズだがプロ用ではなかった。

 デジタルカメラ時代になって,カメラ内でさまざまな画像補正が行われるようになった。その典型がiPhoneのカメラ技術だと思う。デジカメで一般的なHDR(High Dynamic Range)で,コントラストの強い被写体でも陰の部分がつぶれたりハイライトが白飛びすることが減ったが,これをさらに補正して,まるで人の目で見たような細部まで再現できるような補正がiPhoneでは行われる。手振れ補正や色補正なども行われる。

 その後,Adobe Photoshopに代表される画像処理ソフトで背景の不要画像を消す消しゴム機能を皮切りに,ピンボケや手振れの補正,背景伸ばしなどの機能が提供されるようになり,写真が写「真」でなくなってきた。

 一方で,ビデオカメラで導入された手振れ補正機構が,デジタルカメラやGoProなどのアクションカメラ,そして一般のスマートフォンのカメラにも採用されてきた。カメラ全体を支えて手振れを防ぐ「ジンバル」も安価に手に入るようになった。三脚でガッチリとカメラを固定しなくても,手振れはかなり防げるようになった。

 それなのに,UFO写真はなぜこれほど不鮮明なのだろうか。さらに,カメラが固定されている防犯カメラの映像が,なぜこれほど不鮮明なのだろうか。

 テレビドラマでは,防犯カメラの映像をコンピュータ解析すると,ほとんど普通に撮影したような鮮明な画像になる様子が映っている。しかし,実際はどうなのだろうか。犯罪捜査で防犯カメラの映像解析が行われているが,実際に犯人などを特定できているのだろうか。

 道路に設置されているNシステムなどの車両監視システムでは,ナンバープレートと運転者にポイントを合わせ,また予想される車両スピードに合わせたシャッター速度と,鮮明な映像を得るための赤外線フラッシュが焚かれる。設置個所も限られているので,撮影容量も限定される。

 筆者は,画像の加工は基本的に反対である。写真が写「真」ではなくなるからである。しかし,「未確認」画像や防犯カメラ映像などを画像処理して,「真実」を引き出すことは「正義」だと思う。

 Photoshopなどの画像処理には,すでにAI技術が使われているという。「こうあるべき」と思われるデータを積み上げて適切な画像に仕上げる。出来上がった画像をそのまま信じてはいけないが,そこにさらに人の経験や勘を組み合わせれば,正解を出せるのではないだろうか。

 いつまでも,U(未確認)なままでは,視聴者をだまし続けることになる。それこそ,メディアの崩壊につながる。