jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

地下鉄の車内で自分の位置を知る方法がない--トンネル内の電波中継器をベースとしたアプリがない

現在地を知りたい、という基本的な要求は、GPSを使うナビや地図のアプリでほぼ完璧に満たされてきた。しかし、すでにガラケーの時代からあった仕組みであり、精度は上がったが、できることはそれほと変わらない。

    元々は、地下鉄の中では通信ができなかった。電話もメールもWebブラウザも使えなかった。トンネルの中だから仕方ないと思っていた。

    そのうち、トンネル内にキャリアの通信設備の設置が行われ、徐々に地下鉄のトンネル内でも携帯電話を使えるようになった。今や、オンラインゲームや動画視聴も当たり前になっている。

    ところが、地下鉄トンネル内でできないことがある。それは、GPSで自分の位置を認識できないことである。

    別に電車が自動的に目的地に連れて行ってくれるから、道に迷うということはない。行き先表示を見れば、どの辺りにいるかの見当はつく。しかしナビの地図の現在地表示に慣れた身としては、地下鉄内で地図アプリを開いた時の失望感が半端ではないのである。

 googleマップに列車位置が表示されるようになったが,これは自分の現在地とは関係ない。東京メトロの公式アプリではリアルタイムに各電車の位置が表示されるが,これもイラストの路線図上で電車のイラストを動かしているだけで,マップ上の現在地を示しているわけでもなく,自分の乗っている電車の現在地が表示されているわけでもない。

    ところで、地下鉄トンネル内で地図アプリを開いた時の「現在地」を表示させると、関東では埼玉県辺りになる時が多い。何かの基準点なのだろうか。

 筆者は,移動中に地図アプリで自分の現在地が時々刻々と更新されていくのを見るのが基本的に好きなのである。かつてauガラケーに初搭載された歩行者ナビアプリは,普通に行き先ナビとして役に立ったのだが,実はバスに乗っている時に自分の位置が地図上を次々に移動していくのが面白かった。今でも,普通のカーナビで地図が表示されるだけでも楽しいし,電車の中で地図アプリを眺めているのも楽しいのである。

 ところが,大きなターミナル駅や地下鉄になった途端にGPS信号が得られなくなり,自分の位置が分からなくなる。正直,歩行者ナビでも乗り換えのナビはほとんど役に立たない。地下街に入ろうものなら,まったく意味がなくなってしまう。

 GPSは世界共通のプラットフォームである。もともとは軍事技術であり,民間でも使えるようになったのはありがたい。これを補間する方法がほしい。

 かつて,PHSがあった時代は,基地局が500m間隔で設置されており,非常に細かいメッシュが全国に張り巡らされていた。この基地局間の情報を使って,PHS端末の自分の位置を検出することが期待された。しかしPHSはなくなり,大手キャリアの基地局だけになってしまった。この基地局の間隔が数kmあり,基地局を使った位置検出は精度が落ちる。

 ただ,地下道や地下鉄など,信号を中継する中継器の設置が進んでいる現状で,基地局,基地中継器を使った位置検出の仕組みを再度構築してほしいと思うのである。