jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

カレンダーアプリの欠点は,列表示ができないこと--しかし表計算アプリは正規化できない

オンラインデータベースアプリとしてのgoogle appsheetを使い始めて,1ヶ月になる(google appsheet続報--カスタマイズは少しクセがあり,ファイルメーカー代替はムリかも - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/4/23)。この期間中,これまでのファイルメーカーで作ってきたさまざまなデータベースを移行できるかどうか,悩んだのだが,結局は自分のカレンダーデータと,業務上の新企画データをまとめる2つしか,思いつかなかった。

 確かに,これまでもファイルメーカーでインスタントWeb公開してきたデータは,カレンダーデータと,連絡先データぐらいだった。後者は,個々のPCやスマホアプリで管理すればよいほど,それほど頻繁なアップデートがない。カレンダーに日々追加される新規予定や,定期的な予定,その他のたとえばゴミ収集曜日と内容といった予定が表示されればいいと思っている。

 ところが,google calendarを含む一般のカレンダーアプリでは,これらの複数のカテゴリーの予定が同じ枠内で表示される。カテゴリーごとに色を変えても,一覧性が非常に悪い。

 ならば,表計算アプリで縦軸に日にち,横軸にカテゴリーごとに列を作って表示すればいちおう目的は達することができる。しかし,以前から何度も触れているが,表計算アプリには「レコード」という概念がないため,カレンダーでいえば「〇月〇日の予定」というくくりができない。つまり,「正規化」できない。したがって,誤ってセルを加えたり削除してしまうと,すべてのデータがずれてしまうという危険性がある。

 データベースアプリのいいところは,この正規化が可能なところである。google appsheetによるカレンダー表示もこれに対応しており,1列目は仕事の予定,2列目は個人の予定,3列目はゴミ収集,などと表示できる。

 google calendarももう数十年経つと思われる。ひょっとしたらカテゴリー(カレンダー)ごとの列表示ができるオプションや表示アドインがあるのかもしれない。ただ,今度は表計算アプリのようなセルのまとめてコピーペーストや,ドラッグによる連番の自動入力などの自由が効かず,さらに個別に色を付けるといったこともできない。

 appsheetでも,文字色の変更は条件式でしか設定できない。この辺りを考えると,ファイルメーカーはやはり柔軟性と正規性を持った実に使いやすいソフトだと思う。無理してMicrosoft Accessを必死に勉強しなくてよかったと思っている。

 広島市、庁内業務効率化にローコード開発ツールを導入 (claris.com) (2024/5/28)など珍しいニュースに今朝出会った。おそらくファイルメーカーサーバー1台によるシステムと思われる。この形での運用は,管理も比較的楽である。ただし,さらに大規模になると,複数のサーバーを連携させる必要があり,自前では管理が難しく,残念ながら導入コストはウナギ登りになる可能性がある。この辺りの見極めが難しいところである。