jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

公立学校のエアコン設置はもはや必須--卒業生も含めてクラファンするか,アフリカで実施されているサブスクを提案

庁舎内の過酷な室温 大阪・吉村知事、対策費「来年度予算でつける」 (msn.com) という記事を見かけた。9月に入っても35℃以上の猛暑日が全国で伝えられる2024年の大阪府の庁舎の実態のようである。

 東京都庁のビルや,バブルのころに新築した各地の県庁庁舎は,快適な空調設備を備えていると思われるが,古い庁舎では問題があるのかもしれない。ほとんど報道されないが,国会や首相官邸など,国の施設は十分な空調が整えられていると思われる。大阪府日本維新の会が政権を取ってからさまざまな政治改革が行われ,コストカットが行われたこともあり,所員の労働環境まで予算が回らなかったのかもしれない。

 正直,同じようなエアコン問題は,公立学校でも指摘され続けている。筆者の住まいする埼玉県でも,複数の市で公立の小中学校でのエアコン設置が進んでいない。また,設置されていても旧式のままのために,近年の猛暑で適切な温度まで下げる能力がないという話を聞いている。

 筆者が子供のころは,小学校も中学校もエアコンはなく,小学校では冬場にガスストーブが使われたが,中学校には暖房設備もなかった。それでも問題のない程度の気候だったと思われる。ちなみに高校は国道沿いにあって防音のために窓を閉め切りのため,空調設備は普通に使われていた。

 近年の夏の暑さは異常なのだが,「SDGs--みんなで地球温暖化を食い止めよう」と言われていることで,「いずれこの暑さは収まる」とでもいうかのように,エアコンの設置については遅々として進んでいないのである。筆者の住まいする市でも,何年も繰り返して市にエアコン全室設置を要望しているが,予算がないの一言でずっと却下され続けている。

 子供たちが学校で熱中症になるケースが頻繁に報道されているが,それが炎天下での体育などの授業中だといわれているのだが,実は校庭での体育授業のあと,教室に戻ってもエアコンがないために身体を冷やせないという事情もあるのではないかと考える。

 行政も,学校も,そしてPTAも,この際,クラウドファンディングで資金を集めることを考えてはどうだろうか。おそらく,各校の卒業生や自治会なども含めて,寄付を集めることができるような気がする。返礼品は,子供たちのメッセージカードでもいいじゃないか。

 あるいは,エアコンメーカーがアフリカで実施しているようなサブスクリプションによる導入はどうだろうか。とにかく,全公立学校の全教室に一気にエアコンを設置し,数年にわたって利用料金をメーカーに支払う,という形であれば一気に予算を作らなくても済むはずである。

 各家庭でも,夏場のエアコン使用による電気代高騰は問題になっており,十分な使用がされていないケースもあるかと思われる。筆者の場合,オフィスに行く1つの理由としてそれなりにきちんと冷暖房が効いていて快適に仕事ができるから,という理由もある(人によっては冷房が効きすぎるとか効かないとか,いろいろ文句はあるだろうが,とりあえず筆者の席は上々だと思う)。学校の空調環境を整えることで,学習意欲を高めることの方が,将来への投資という意味で大きいと思うのである。そんなところに予算をケチるべきではないと思うのである。