jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

製品評価番組に一言--テレビの自暴自棄にも見える

TBSのジョブチューンという番組を初めて視た(2025/1/4)。コンビニやチェーンレストランなどの食べ物メニューを,その道のトップシェフやパティシエが審査するという企画で,今日はコンビニのローソンのスイーツと,餃子の王将の定番メニューが対象だった。いずれの店も筆者も利用したことがあり,馴染みがあったのでつい視てしまった。

 両社とも,これまでも何回か同じ企画に参加し,トップシェフからコテンパンに批判されたことがあり,リベンジ戦という感じだった。前回指摘された欠点を克服し,再度挑戦という形で紹介された。一般人向けの量産品で手ごろな価格のメニューで,いかにハイパフォーマンスを出すための工夫をしたかどうかがポイントとなっている。

 量産品なので,職人芸的な飾りつけはできない。基本的に味だけで勝負する形になる。高級店で使うような厳選された材料を使うことはできない。数万円で勝負するのではなく,数百円で勝負しなければならないからである。

 それでもトップシェフから高く評価される商品も多く登場する。実際,庶民にとってはリーズナブルな価格で高評価な商品が提供されることはありがたいことである。

 しかし,商品を評価するトップシェフの人数は7人。数時間の出演だけでも大変な出演料になるだろう。おそらく、評価を求める企業から参加料を取るのだろう。有名シェフのアドバイスで商品のグレードアップできるとすれば、安いものかもしれない。うまいギブ・アンド・テイクを仕掛けたものである。昨今増えている食事どころ評価サイトよりも確実に売上に響く形である。真剣勝負が求められる。

 しかし、視聴後があまりスッキリとしない。1つは、自分がうまく誘導されていることである。おそらく翌日の視聴者の行動とともにうまく乗せられた感じである。

 もう1つが、話題が日本国内で完結していることである。近年のロスゼロに逆行しているようにも思える。

 テレビ局のスタッフが製品の徹底比較をして順位づけをする番組がある。こちらも、最終的には評判の製品が上位にくる。辛口に評価された製品名は明かされない。それでもAmazonの評価よりはましかもしれないと思ったりする。

 なんだか狭い日本の中だけの話でいいのだろうかと思ってしまうのである。