jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

代替肉,代替コーヒー,代替燃料・・・廃棄物の活用に知恵が試される

コーヒー豆を使わないコーヒーの話題を見かけた。アメリカ・シアトルにあるスタートアップ企業が製造に挑戦中という “豆なしコーヒー”がシアトルで「2050年問題」に挑む #リアルアメリカ|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト。最初のニュースは2019年ごろに出ているようである。コーヒー豆の代替材料として,ナツメヤシの種を使うという。通常は廃棄されている素材である。これをどうコーヒーに近づけているかは,上記ニュースや検索していただきたい。

 代替肉,代替燃料など,「代替」という言葉が聞かれる。SDGs(持続可能な開発目標)の中で,二酸化炭素の排出量を減らすための1つの方法と考えられるが,本当にエネルギー収支(投入するエネルギーに対する出力)が経済的に見合うようになるのか,本当に量産すれば値段が下がるといえるのか,ライフサイクルマネージメントという視点で見直す必要があるだろう。

 代替肉のうち,培養肉は実際の牛や豚の肉の組織をバイオ技術で培養し,これを3Dプリンターで立体成型するというイメージである。どこまで量産ができるのか,まだ不明である。大豆ミートは,大豆タンパク質を使う。これはすでにハンバーガーショップでも販売されるほどポピュラーになっているが,もともとは食糧である大豆なので,それをわざわざ肉に加工することで,本来大豆として食品化するのに対しての収支が気になる。

 代替燃料も同様で,現在はトウモロコシや海藻からアブラを作っており,これも食糧を転換している。燃料を多く作れば食糧が減るという矛盾を抱えているように見える。

 代替コーヒーでは,現在捨てられている種をベースにしているという。廃棄物をどう活用するか,という視点で開発に取り組んでいる姿勢が評価できる。

 代用肉で言えば,農作物の獣害となっているシカやイノシシの肉の安定供給ができることが1つの解決策になりうる。現状は,捕獲される10%程度しかジビエとして利用されていないという。同じタンパク質でも,できれば昆虫タンパク質に進んでほしくないという気持ちもある。

 代替燃料も,植物由来の「SAF」ではなく,純粋なエネルギー源として「水素」を実用化してほしいと何度も提案している。また,廃材などを利用するバイオマス発電も,さらに改良できないかと考えてしまう。

 アイディアだけでは実現しそうにないが,今後もいろいろ考えていきたい。