jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自主対策モードに入る

筆者は,現在の新型コロナウイルス禍の状況を,第四波変異ウイルスモードに入ったと判断した。特徴は,第三波より急激な増加と若年層の拡大傾向と分析する。

 6月から予定されている一般年齢層へのワクチン接種までは,「ブレーキモード」が適切と考える。政府には,3週間ー1週間ー3週間というリズムでの緊急事態宣言発令を提案したが,受け入れられなかった。まず大阪,兵庫,宮城での蔓延防止等重点措置を4週間という対応になった。これでは十分ではないと思っている。

 ロックダウンが必要だと筆者は最初から言っていたが,日本では実施できない。ワクチン接種を一般の人に当面できないので,検査陰性者だけでゾーンを形成するホワイト・ロックダウンないしバブルを順次拡大する方法を,各自治体が進めることを後押ししたい。10分で結果の出る「抗原検査」で対応する。

 と,提案しても,実現はしない。蔓延防止等重点措置では効果を出せない。どうしても効果を出したいのなら,個々の自治体の長が自治体の事情に応じて速やかな対応をどんどんすることである。政府や県にお伺いを立てる必要はない。「○○という対策を期間○○の間実施する。そのための予算は○○である。請求は2ヶ月後にするので,よろしく」と宣言して実施に入る。政府は,あとで請求書に合った費用を自治体に支払う。貸付でもいい。とにかく,「まず自治体が行動を起こし,これの費用を国・政府がバックアップする」というところをはっきりさせることである。国・政府は,地域の細かい事情までわからない。お金を出すことに専念し,足りなければ国債を追加発行するなど,金策に徹すればいい。

 さて,政治にいくら提案しても,残念ながら聞く耳を持たれない。医療関係の専門家の意見も,通らない。とすると,あと2ヶ月間は自主対策をするしかない。

 基本的には,テレワークを続ける。マスク使用,換気,ソーシャルディスタンシング,手洗い・アルコール消毒。家族にも,これを徹底させたいところだが,残念ながら学生は新学期に入り,リアルの割合が増えて来ている。人との出会いも増えている。飲食も気をつけているようだが,100%制限するわけにも行かない状況になっている。こうなると家庭内感染の恐れも無視できなくなってくる。ちょっとでも不安な場面に遭遇した場合は,正直に申告してもらい,家庭内でも10日間のマスク着用を家族と接する場合に続けてもらうことを申し合わせている。

 あとは,外食の自粛,短時間買い物,食材宅配,オンライン会議など,これまで同様の対応を徹底して,ワクチン接種までは自主対策をしたいと考えている。

 国も政府も,自治体もその政策を信じられないし,医療態勢も保証されていない。さらに知り合いの間でも新型コロナウイルスに対する意識や認識の違い,対応の違いがあり,相互の安全確保のためには,人間関係そのものが壊れるかもしれないがそれもやむを得ない,といった対応を取ることになると思う。

1時間ごとの日記

新型コロナウイルスが広がり初めて1年3ヶ月が経過した。発症するまでに7~10日と長く時間がかかるということが分かり,発熱などの症状でまず保健所に相談した後に,PCR検査を行う。感染陽性が明らかになると,まず約2週間の行動分析と,その間の濃厚接触者の洗い出し,そして濃厚接触者のPCR検査へと手を広げる。1人の感染確認者から次の感染者にたどり着くのに,1人の保健所担当者がかかりっきりでおそらく2日以上はかかる。2週間分の自分の行動を記憶している人がどれほどいるのだろうか。

 このような積極的疫学調査が,感染者数が再度増え続けている中でもやはり有効だと思う。担当者の皆さんにはさらに頑張っていただきたいと思う。同時に,これをサポートする仕組みも必要だと思う。一人ひとりが意識を持って,自分の行動記録を意識的あるいは無意識的に行う時代なのだと思う。

 無意識的な行動記録は,google mapのタイムラインの利用である。おそらく,googleのアカウントを持ち,gmailを利用していて,スマホGPS機能をONにしていれば,google mapの上に自分の移動軌跡が記録されている。パソコンでgoogle mapを開いても,スマホを持ち歩いての移動記録を見ることができる。これが一番手間がかからず,ある意味で正確な方法だと思われる。GPSをONにしておくことをとりあえずオススメしたい。

 意識的な行動記録は,「ライフログ」と呼ばれるアプリを使うことで実現できる。何か行動が変わる時点,たとえば家を出るときとか,電車に乗るときとか,食事を始めるときとか,にこのアプリを起動し,行動記録を入力する方法である。悪くはないのだが,日記が1日の終わりにまとめればいいのに対して,行動ごとにスマホを起動する必要がある。きっと慣れれば使えるのだろうが,3日坊主の筆者はこれまでも何度か挑戦して,翌日には使うのを忘れてしまい,挫折してきた。

 職場では,ほぼ一日中,「ファイルメーカーPro」を使っているので,その一つのファイルとして「Diary」を開けるようにし,会議やメールなどのイベントごとに開いて,だいたい1時間単位で行動記録を入力する工夫をしてきた。オフィスワークでの一日の仕事の記録にはまずまず使えたが,外出や移動など,不特定多数との接触の記録にはなかなかならなかった。

 そこで,考えたのがメールでの記録である。それもどこでも使えるWebメールを使う方法を考えた。使うのはgmailとこれに自動発信機能を付けるgoogle apps scriptを組み合わせる方法である。ファイルメーカースクリプトは得意なのだが,その他のプログラム系のスクリプトは使いこなせないので,以下のサイトのプログラムをそのまま使わせていただいた。[GAS]Gmailで、定期的(1時間ごと)にメールを送信する方法 - Qiita 。

 朝8時〜夜20時まで1時間ごとに1本メールを発信する。自分に向かって送信されるように設定し,これに今の状態を書いて返信する。このメールの特徴,たとえば発信者やタイトルのワードなどを認識して,着信時にポップアップするように設定すると,スマホで着信音を出したり,パソコン画面に着信ポップアップが定期的に出て,その時点の行動を記録するためのトリガーになる。仕事に集中していてもおそらく着信に気づいて,簡単に行動を返信して記録することができると思う。また,返信メールの特徴を捉えて同じフォルダに移動させるように設定すれば,一連の内容を把握できる。

 google apps scriptを書いたりするのは,筆者を含む一般の人には難しい。こんな機能の「自分宛ての行動日記メールアプリ」みたいなものを作ってみてはどうだろうか。cocoaのように採用されるかもしれない。

リーダー不在

新型コロナウイルスに対する最善策は,ワクチン接種である。ファイザー社のワクチンを待っている間に,第四波がやってきてしまった。変異ウイルスにより,増加速度が従来の倍となっているので,本来ならワクチン接種速度を倍にしないと間に合わないが,とてもそれどころではない。これだと,ワクチン接種の効果が限定的になってしまう。

 ワクチン接種のシミュレーションを各自治体が行い,いろいろな不具合が発覚し,これをクリアする方法を工夫して答えを出してきた。しかし,実際に始まるのは1ヶ月後。この緊張感を維持することができず,結局はまた振り出しに戻ってしまう懸念がある。ファイザー社の供給待ちでは間に合わない。

 これに続いて,モデルナ,アストラゼネカの認証を今週中に行って,輸入交渉とアストラゼネカ製ワクチンの国内生産の開始をしなければ追いつかない。ファイザー社製ワクチンの供給がさらに遅れる可能性もある。

 ワクチン供給ができないのなら,やはりロックダウンに近い人の流れを止めるしかない。「ポンピングブレーキ」としての強めのブレーキングをまずかけ,GWに一度緩め,その後,もう一度ブレーキングをかける。残念ながらアクセル/ブレーキの踏み間違いか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/29。この決断も来週にはした方がいい。蔓延防止等重点措置の発動では間に合わない。

 どの手を使うにしても,日本には「リーダー不在」である。依頼を受けてから,相談してから,と言っているうちに,決断が遅れてしまう。そこに,総務省厚労省という関係省庁の不祥事である。そして,この話題に群れる野党とマスコミ。香港情勢も,ミャンマー情勢も,様子見。北朝鮮問題も,様子見。エネルギー問題も,地球温暖化問題も,ジェンダー問題も,食糧問題も,何も解決できていない。その中で,唯一実行したのが,聖火リレーである。人の流れもコントロールできず,新型コロナウイルスの第四波を招き,ウイルス接種もスタートできない。

 蔓延防止等重点措置頼みのようにも見えるが,これでは押さえられない。発するのが菅首相だが,リーダーシップがまるで感じられない。

 モノづくりには時間がかかる。ならば,もう一度ブレーキをかけて,間に合うまで待つしかない。連続してブレーキングしては疲弊する。ならばポンピングブレーキしかないのではないか。決断が遅すぎる。決断をした方がいいと思う。

顔の肌率

男女の肌の露出度についてもう一度考える。数値化できることを目指す。

 女性の場合は,肌の露出度が高いほど女性としての魅力を発揮する。攻撃体制と防御解除。これでは同等であるはずはなし。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/12。男性へのアピール度は上がるが,無差別にアピールすることから,性犯罪を誘発する可能性が高い。逆に男性の場合は,肌の露出度が高いほど公序良俗違反の度合いが高いと判断する。多くの女性にとって,不愉快な度合いが高くなる。全身については,筆者は「出さないに越したことなし」と思っている。オシャレとの兼ね合いが難しいところだが,危険との背中合わせであることは認識した方がいいと思う。男性については,仕事の場では出してはいけないと思っているし,カジュアルでも程度をわきまえるべきだと思う。

 この肌率を,首から上に限定して議論したい。

 まず男女ともだが,髪で片目や両目が隠れるような髪型はやめてもらいたい。昔から,アニメの世界では片目を髪で隠した主人公が出ていた。ブラック・ジャックゲゲゲの鬼太郎など。鬼太郎は,目玉オヤジがそこにいるという設定なので仕方がない。しかも妖怪なので,おどろおどろしさを持たせる意味はあったかもしれない。片目を髪で隠した姿は,おどろおどろしさを感じる。

 ファッションとしてのサングラスは,目の表情を見えなくする。これも相手に対してプレッシャーを与える。太陽光に対して視力の弱い方は仕方がないが,一般の方はできれば避けた方がいいと考える。マスクも,口元の表情を隠してしまうので,できるだけ避けたいアイテムである。新型コロナウイルス禍では仕方がない部分だが,サングラスと同様に黒いマスクやグレーのマスクには抵抗がある。黒マスクへの個人的意見(追加更新あり) - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/9/27。逆に,肌色のマスクを着用すると,口がないような印象になり,不気味に感じる。普通の白マスクでいいのではないだろうか。もう一度,白マスクに戻って国民の意思表示を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/16。

 帽子も,目深に被ると目の表情が見えなくなるので,対人的にはよくないと思う。よくある野球帽などのキャップは,ヒサシが目を覆いやすいので,基本的にいい感じがしない。男性の意識改革についての提言 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/8/5。

 帽子,サングラス,マスクと3点そろうと,全く顔を認識できない。キャップ+サングラス+マスク=やはり怪しく見える - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/11。つまり,顔の肌率0%は,日本ではアウトである。「目出し帽」となれば,もう銀行強盗しかイメージにない。イスラム教徒の女性はヒジャーブ(スカーフ)で顔を隠すが,これは宗教上の決まりであるから,日本国内であろうと容認すべきだろうが,日本だと忍者が顔を覆い,影の存在である。メガネとマスクは,花粉症対策としても必要なので,できるとすれば帽子をなくすか,浅く被った方がいいだろうと考える。

 逆に肌率が100%に近づくと,相手に対する圧が高くなる。目から下が約50%だとすると,普通の額がある場合は60%~65%が顔率だと言える。約2/3までが普通かなと思う。これよりパーセンテージが上がると,いわゆるオデコちゃんになる。女性の場合はオデコちゃんでも,一般に顔全体の面積が狭いので,圧は少なく,魅力に見えることもある。しかし男性の場合は,圧がどんどん高くなる。

 地肌でなくても,短髪,丸刈り,スポーツ刈り,などの髪型は,肌率アップと同様の効果があり,圧が高い。長髪でも,ロマンスグレーや白髪は年長者をイメージさせる圧がある。本人は「優しいおじいちゃん」を演じているつもりでも,周りにはそうは見えないことが多いのである。

 眉毛のあるなしも,肌率に関わってくる。病気で眉毛を失う方も多いので申し訳ないが,正直な印象である。したがって,わざと眉毛を抜くという対応は,圧のある印象を作ると言わざるを得ない。

 逆に不思議なことに,ヒゲは多ければ多いほど圧が強い。短くても,面積が小さくても圧が強い。ないに越したことはないと考える。

 顔の表現は個性なので,印象も人それぞれである。筆者がそう思うだけのことなのかもしれない。顔の大きさ,髪の量など,年齢による避けられない要素もある。しかし,それに気を使うか使わないかで,相手の受ける印象も変わるし,知らない間にマウンティングになっているかもしれないという自覚も必要だと思っている。

小中学校の先生をすべて女性にしてはどうだろうか

小学校、中学校での男性教諭による生徒への体罰と性的犯罪が絶えない。その原因は、以前から指摘している男の特徴によるものが大半である。

 そこで、極端だが、小中学校の教員をすべて女性にすることを提案するものである。また,これと併せて,高等学校の共学をやめることも提案する。

 筆者は,全教育課程において共学だった。男としては女子が周りにいるのはやはり楽しかった。中学校のときにはマジで好きな子もできた。高校になると理系クラスに入ったこともあり,クラス55人中,女子はわずか3人だった(今からするとかなりの大人数クラス)。勉強に集中できたかというと,逆に男子同士で遊んでしまい,入試は失敗したが,男子校のような雰囲気は悪くなかった。

 一方,子どもたちの高校は,男子校,女子校,共学校とそれぞれ進んだ。男子校では水泳部,女子校では英語劇部,共学校では弓道部と,それぞれクラブ活動も充実していたようだ。共学しか知らない筆者としては,男子校,女子校というのはどんなところかと思っていたのだが,かえって気を使わなかったことが良かったような気がする。本人たちのポーズかもしれないが。

 女子校なので,男親としては行事の参観に行くのはドキドキしたものである。学校側の対策としても,学校の敷地の外から見えにくくしたり,苦労も多いようである。PTAや卒業生も,伝統を守る活動に積極的に参加している。チャラチャラした感じがなく,安心したものである。

 女子校というと,ときどき問題になるのが,男性教諭による生徒に対する性的行為である。いったいどういう心構えで女子校の教師になったのだろうか,と思うのだが,「先生」と呼ばれる人種についての疑問は,学校の先生だけではない。犯罪の引き金になるものについて - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/3/11。もちろんこれは近年に限ったことではない。筆者の中高生時代でも,先生が生徒に手を出した例を身近に知っている。男の教員というのは,どういう見方で生徒を見ているのか,愕然としたものである。

 小学校で男性教員による性的接触や盗撮などの事件が起きているのは近年の傾向だが,「学校の先生もここまで来たか」という気持ちがぬぐえない。

 そこで提案だが,まず「小学校,中学校は共学で教員は女性のみ」「高校は,男子校女子校に分け,それぞれ男性教員,女性教員が担当」とすることである。

 筆者は共学校で,進学を目指して勉強ばかりしていた。部活は興味なかったので,今でいう「帰宅部」。運動系はもともと苦手だし,文化系も才能がなかった。高校2年生までピアノのレッスンを受けていたこともあり,部活をする余裕はなかった。10代はとにかく何でも吸収できる年代である。どの科目も楽しかった。恋愛は大学に入ってからにしようと思っていた。男子生徒にとっては,男性教員のスパルタ的な教育も気にならなかった。しかし女子生徒にはきついかな,という気もしていた。

 逆に小学校,中学校は男女共学にして,先生をすべて女の先生にするのはどうだろうか。伸び伸びと子供の能力を伸ばすのに,高圧的な男の先生はいない方がいいかもしれない。学校全体が女の先生が運営することで,女性の職場にとっても魅力的で働きやすい環境ができるのではないか。

 小学校,中学校の場合,生徒の親に問題が多い場合が多い。いわゆるモンスター・ペアレントである。親が学校に注文を付けるケースはさまざまだろう。いじめ,えこひいきなど解決の問題が大きいものもあるが,今の学校で男の先生方は問題解決が苦手なように見える。女の先生の方が親の立場に立ってきちんと対応できることが期待できる。

 高校は,男女別学にすることで,男子校は男性教員,女子校は女性教員が教える。生徒の年齢に合わせた身体の悩みにも,親身になって相談に乗ってあげられる。人生のうち3年間,同性だけで過ごすという経験は,結構かけがいのないものである。(筆者は逆に,大学の4年間が同性だけの時期だった)。

 幼稚園,保育園から小学校に上がった途端,そのギャップに悩む子供も多いと聞く。確かにいきなり一日中机に座って先生の話を聞く,という授業は,走り回っていた幼稚園,保育園とは全く異なる。そこにまた,男の先生,男の校長先生がいる。遊んでくれない。

 小学校の教員も,幼稚園,保育園の教育課程を履修した方がいいだろう。そういう意味で,幼稚園,保育園,小学校,中学校と,両方の免許を持つ,あるいは共通の免許を作って,女性に対応してもらうのがいいのではないだろうか。

 子供に勉強ばかりさせたい場合は,私立の学校に行かせればいい。公立の共学校とどちらが精神的に豊かになれるかどうかはわからないが,女性が公立小中学校を運営することで今よりは伸び伸び伸ばせる環境ができるのではないかと思ったりする。

 学校の先生は,筆者からすると「聖職」である。子どもたちを本当に豊かに伸ばすという責任のある仕事であると思っている。そこで生徒に対する犯罪が起きていることが信じられない。特に男性教員による犯罪は,許すことができない。子どもたちが深く傷つく。教育態勢は,もう一度構築し直さなければならない。やれ英語教育だ,やれプログラムだ,と目先のことばかり考えていては,日本はますます疲弊する。

 たまたま今日発表があった日本のジェンダーギャップ指数120位 過去ワースト2位 などという不名誉な順位を,根本的に回復するには,まず教育現場の態勢から変えなければならない,と思うのである。

具体的提案なき批判は愚の骨頂

感染再拡大「政府に責任」=立憲・枝野氏 (msn.com)

 筆者は常日頃,野党のコメントに非常に不満を持っている。与党政権の政策を批判し,「責任を取れ」と迫るだけである。では,具体的にどうすればより良い政策なのか,については一切提案しない。「それは政権をいただいてから話します」という考えである。

 かつて自由民主党が政権から離れて,より良い政策が出されたことがあったろうか。確かに今の政策が物足りないことはあるかもしれない。では「こうすれば」という提案をしないのは,その提案を取られたら損だと思っているからなのか。まことに心の幅の狭い人たちである。

京大・藤井聡教授が憂慮。頭の良い言論人さえ気づかぬコロナ自粛の不条理さ - まぐまぐニュース!

  同じような議論を見つけた。おお,どんな具体的な策を出しているのだろうか,と興味津津で途中まで読んだが,現在の政策に対する批判だけであり,精神論でしかないと見た。

 これまで何度か,東大批判をしてきたが,当然のことながら京大も同じである。京大が厄介なのは,相変わらず「象牙の塔」にしがみついていることである。「京大教授」という看板を振りかざせば,世間はハハァと従うと思っている。独創的な研究そのものは価値を認めるが,自己満足に陥っている傾向は否めない。日本の役に立つ提案が京大からはほとんど出てこないことも事実である。まったく情けない限りである。ノーベル賞受賞者ばかり出していても,仕方がない。

 筆者は,具体的な案を出している。しかし,若い人はもっと具体的な形でブログ,SNSInstagram,そしてアプリ制作で,前向きな呼びかけと具体的な策を提案している。これはすばらしいことである。筆者も,スマホアプリの開発をしたいが,残念ながらまだ勉強する時間がない。

 厚生省のスマホアプリcocoaも外部の開発であり,筆者が関心した「3密チェッカー」も,専門学校の若者が制作した。筆者も,アナログなワクチン接種ラベルを提案したり,PCR陰性申告フォーム(PDF)を提案している。だれでもヒントにしてもらっていいと思う。とにかく時間がない。できることは何でも提案して,考えればいい。

 提案のない批判は,愚かである。内閣不信任案を提出しようが,結局勝てないのではないか。勝ったとしても,もっと悲惨な結果になるのではないか。前向きな議論ができる環境がほしい。

座礁コンテナ船を陸から引く案(勝手ですが)

スエズ運河にコンテナ船が座礁したのが2021/3/23。今日,3/29の段階で,船首が20m,船尾が50m動き,今晩の満潮を待って作業を再開し,解決へと向かいそうである。

 さて,状況を少し整理したい。まず,スエズ運河のどの辺りでコンテナ船が座礁したかという点である。運河はほぼ南北に掘られているようで,全長は193kmもある。南側は紅海のスエズ湾,北側は地中海に通じている。今回,長さ400mの大型コンテナ船が座礁したのは,この南口から6kmほど北上した辺りのようである。

 座礁は船首側で東側の岸壁に突っ込んだようである。衛星画像で見ると,少し丸い側が船首で,球状船首(バルバスバウ)のある側である。船尾は角張っている。ということは,コンテナ船は南から北,つまり紅海側から地中海に向けて北上している最中に事故を起こした,ということになるかと思われる。

 運河というと,高低差のある海面同士の航行を可能にするため,「閘門(こうもん)」と呼ばれる門で航路をせき止め,そこに水を導いたり,水を引いたりして水位を調整し,水面の高低差を乗り切るイメージなのだが,スエズ運河にはこの閘門がなく,季節によって水の流れる方向が変わる。冬場は北から南に水が流れるようで,今回はその流れに逆らって北上していたということかと思われる(【訂正】動画で見ると,水の流れは船尾から船首に向けて,つまり南から北に流れていた)。砂嵐で視界が悪かったらしいが,流れを遡って北上中に誤って舵を右に切ってしまって東岸に座礁,そのまま水の流れに押されて東岸方向から南方向に向けて押され,座礁の深さを大きくしてしまったようだ。

 離岸させるために,東岸のしゅんせつを進め,タグボートで引くことで,船首を離れさせる作戦が進められている。

 水の流れが北から南(【訂正】南から北でした),座礁が東岸,ということになると,コンテナ船の後部,船尾も西岸に近づいてスクリューや舵が砂にめり込んでいるようである。すると,船尾の砂を取り除けば,水流は左舷から船尾を西岸から離す方向に働くのではないかと考える。これに合わせて,船尾下部にワイヤをかけて,東岸から引くようにすれば,船が離岸し,少し南方向に戻されるような形になって解決するのではないかと思ったりしている。エンジンもスクリューも問題ないようなので,離岸したらすぐに態勢を立て直すことができるかと思われる。

 地図や衛星画像を見るかぎり,東岸は広い砂状の土地が広がっているようだ。ワイヤーで引くためのベースを確保するスペースはありそうだが,十分踏ん張れるだけの強度を地面が持っているかどうかは怪しい。しかし,タグボートよりはパワーを出せそうな気もする。

 どうやら,ここ1両日で完全に離岸できそうな様子なので,地上から引かなくてもよくなりそうだが,どうだろうか。たしかに,ワイヤにどれほどの荷重がかかるか予測がつかないので,ワイヤが切れるなどの不測の事態が起きた場合の被害は大きいかもしれない。また,膨大な数のコンテナを高い位置まで積んでいるコンテナ船は,非常に不安定なため,横方向にワイヤで引けば倒れてしまうかもしれない。

 福島第一原子力発電所の水素爆発の後のガレキの処理は,高い濃度の放射線のために作業がなかなか進まない。今回のコンテナ船の座礁も,人が作り上げた巨大な構造物に人自身が手を出せないような状態にある。ガンダムウルトラマンなど,日本が生み出したヒーローは,こういうときに助けてくれないものか,と思ったりする。

【追加】日本時間で3/29 22時ごろ,コンテナ船は座礁から離れ,北に向けて自力で航行を始めたとの中継があった。まずはめでたしである。船体の損傷などの確認が必要とのこと。