新型コロナウイルスに対する最善策は,ワクチン接種である。ファイザー社のワクチンを待っている間に,第四波がやってきてしまった。変異ウイルスにより,増加速度が従来の倍となっているので,本来ならワクチン接種速度を倍にしないと間に合わないが,とてもそれどころではない。これだと,ワクチン接種の効果が限定的になってしまう。
ワクチン接種のシミュレーションを各自治体が行い,いろいろな不具合が発覚し,これをクリアする方法を工夫して答えを出してきた。しかし,実際に始まるのは1ヶ月後。この緊張感を維持することができず,結局はまた振り出しに戻ってしまう懸念がある。ファイザー社の供給待ちでは間に合わない。
これに続いて,モデルナ,アストラゼネカの認証を今週中に行って,輸入交渉とアストラゼネカ製ワクチンの国内生産の開始をしなければ追いつかない。ファイザー社製ワクチンの供給がさらに遅れる可能性もある。
ワクチン供給ができないのなら,やはりロックダウンに近い人の流れを止めるしかない。「ポンピングブレーキ」としての強めのブレーキングをまずかけ,GWに一度緩め,その後,もう一度ブレーキングをかける。残念ながらアクセル/ブレーキの踏み間違いか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/29。この決断も来週にはした方がいい。蔓延防止等重点措置の発動では間に合わない。
どの手を使うにしても,日本には「リーダー不在」である。依頼を受けてから,相談してから,と言っているうちに,決断が遅れてしまう。そこに,総務省,厚労省という関係省庁の不祥事である。そして,この話題に群れる野党とマスコミ。香港情勢も,ミャンマー情勢も,様子見。北朝鮮問題も,様子見。エネルギー問題も,地球温暖化問題も,ジェンダー問題も,食糧問題も,何も解決できていない。その中で,唯一実行したのが,聖火リレーである。人の流れもコントロールできず,新型コロナウイルスの第四波を招き,ウイルス接種もスタートできない。
蔓延防止等重点措置頼みのようにも見えるが,これでは押さえられない。発するのが菅首相だが,リーダーシップがまるで感じられない。
モノづくりには時間がかかる。ならば,もう一度ブレーキをかけて,間に合うまで待つしかない。連続してブレーキングしては疲弊する。ならばポンピングブレーキしかないのではないか。決断が遅すぎる。決断をした方がいいと思う。