jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

筋肉注射で出血が多い可能性があるため,血流改善薬処方中かどうかがチェックされる

筆者は今日2021/6/3に新型コロナウイルス対応ワクチンの1回目の接種をしてきた。朝から体温を測ったり,何か落ち着かなかった。いちおう微熱発生に備えて,朝から体温測定や血中酸素濃度を測定できるスマートウォッチを腕にはめていた スマートウォッチ購入。体温・血中酸素濃度をモニターへ。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/4。接種後3時間ぐらいでやや微熱が測定されたので,普通の体温計で測り直してみたところ,とりあえず平熱だった。この辺りは医療用ではないので,仕方がない。

 昼のワイドショーで,ワクチン接種に当たっての注意が紹介されていた。時間より来場が早すぎないように,とか,肩に近いところに接種するので,長袖のワイシャツなどは避け,ニットのように伸びる半袖シャツがいい,とか,接種後はお風呂はいいが飲酒は控えること,とか,帰宅後に不具合が出た際の連絡先の調べ方など,なかなか役に立つ情報だった。

 その中で,予診票で「血液をサラサラにする薬」を処方されているかどうかの項目についての質問があった。

 これに対して専門医は,今回のワクチンが筋肉接種になるため,出血が多い可能性がある,このため血液をサラサラにする薬を処方されている場合は出血が多くなる可能性があるため,問診の対象になっているのだという。血液サラサラにより,出血が止まりにくくなる可能性を把握するためだという。

 筆者は,薬の服用もなく,まして血液サラサラ薬も処方されていないのだが,実際に接種してみるとやや多めの出血があったという。しばらく看護師が指で押さえることで止まった。薬を処方されている場合は,出血時には何か別の手段を講じる必要があるのかもしれない。

 接種に先立ってこの情報を聞いてしまった筆者は,血栓予防のために血液をサラサラにする効果がある納豆を積極的に接種しようと大量い買い込んで,昼食にも食べていくことを考えていた ワクチン接種直前のあがき - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/31。血栓も怖いが出血も怖い。昼食に納豆を取ることをやめた。晩ごはんでは納豆を食べることにもう問題はないのだが,何となく食べそびれてしまった。いまのところ目立った副反応もないので,血栓もなしで済ませたいものである。

 それにしても,この血液サラサラ薬についての情報は,このワイドショーで初めて知った。また,筋肉注射で出血がしやすいことも初めて知った。当面,ワクチン関連情報をテロップで流すか,緊急気象警報などのようにテレビ画面の枠に情報を流すなどの対応をしてはどうだろうか。特に年齢が高いほどテレビに頼りたくなる気持ちはよく分かるというものである。

ワクチン1回目を完了

予約どおり,自治体枠での新型コロナウイルス対応ワクチンの1回目の接種を完了した。高齢者枠の接種券発送の最終便となる65歳~70歳の接種券の発送が2021/5/25。その日の夜に9日後の6/3の予約ができた。その予約時の顛末は “予約替え”が,予約しづらさとワクチン廃棄の一因に - jeyseni's diary 2021/5/26 に記した。キャンセルが出るのを狙って,すかさず予約を入れる作戦で,「本当にこれで予約できたのか」という疑問が今日の窓口での確認まで残っていたが,無事接種を受けることができた。同じ日にもう1枠を23日後に取ったが,これもOKということで,6月中に2回目の接種も受けられることがいちおう確認できた。

 接種会場での滞在時間は約1時間。この間,医院にワクチン接種に来ていたのはおそらく30組ぐらいだったと思われる。そしてその大半は,筆者よりはるかに高齢で,足元もおぼつかなく,ご夫婦や若い家族とともに来院されていた。車で送ってもらって来たという人がほとんどで,筆者よりも高齢で1人で接種に来たと思われる人は2人ぐらい。筆者と同年齢の前期高齢者が1人という感じだった。スタンドに取り付けた非接触体温計による体温測定も要領を得ず,受付でも接種券や問診票のやり取りがおぼつかない感じだった。なんだか割り込んだような感じで,申し訳なくも思ったが,最初に予約作業をしたときの「えっ,1ヶ月先しか空いてないの?」での不安をできるだけ解消したかった。「早く取れて良かったですね」と医師から言ってもらってホッとしている。ただ,本人だけでなく,配偶者や若者などの付添の人も一緒に医院に入って待ったりすることから,本人だけでくるよりも倍以上の密度になっていた。これは仕方のないことだろうか。

 さて,接種後の様子見15分の間に,ありがたいことに意識できるような副反応は起こらなかった。実はこのブログを書いているのは接種後3時間なのだが,やや微熱が認められる。腕の痛みは,接種後まったくなく,気分も今のところ大丈夫だが,明日はもう少し反応が大きくなるのかもしれない。やはりこれまでのインフルエンザワクチンなどよりも身体に対する影響力が強いのかもしれない。新型コロナウイルス自身も身体に対する被害が大きいので,なんとかこの程度で抗体を作ってウイルスに対抗できるようになりたいものである。

 話題になっている2回目接種の予約が取れない問題も,筆者の自治体ではWeb予約状況をジッと確認してキャンセルを待つ,という筆者が取った方法が現状ではベストのようである。

 それにしても,64歳以下の若い人たちは,自治体枠では個別接種と集団会場があり,これに大規模接種センターに,さらに企業での接種という選択肢が増えた。ワクチンも,ファイザーとモデルナを混ぜないように気をつけなければならない。高齢者でまだ1回目が打てていない人や2回目の人と同じ会場で一緒になることも多くなるだろう。醜い小競り合いが起きないか,また心配になっている。

 しかし,今日の時点でイギリスでの1日の死者数は0人だという。感染確認者数は4000人前後で,日本と大差ないが,1月には1日の感染確認者が4万人,死亡者が2000人だったところと比べると,ワクチン接種の効果が明確にでている。日本も早く,経済の回復のためにワクチン接種が加速することが望まれる。

司法・警察に対する不信感はもう絶望の域

前から「先生族」として法を守る立ち場にある弁護士,検察官,裁判官などの不祥事については,何度かコメントしてきた。一般的な視点で言えば,高学歴,高収入な上級市民と考えられる。高収入については,最近はバラつきがあるがいずれにしても資格を得るためには人並み以上の勉強をしてきた人たちである。知識面での上級市民である。

 一方で指摘されているのは,社会性のなさである。大学を通じて司法試験の準備のために人生を賭けて勉強に集中してきた。六法全書がすべて,判例研究がすべてという人も多い。無事,司法試験に合格してそれぞれの職を始めるが,ここまでの5年ほどの間,人付き合いが偏っている人が多い。いわゆる社会的常識がない,と言われるケースが多い。これが,さまざまな犯罪に結びついているのではないかという憶測がある。筆者は基本的に信用をしていない。

 もう一方で,法を守るために実働部隊が警察官である。こちらも,国家公務員試験,地方公務員試験を経て職につく。その中には,法の知識も武道などの心得も,きちんと教育を受けるはずである。犯罪に対する使命感は,人一倍大きいのではないかと思いたくなるのだが,その警察官による不祥事も跡を絶たない。

 筆者が子供のころは,警察官は「おまわりさん」だった。街をパトロールし,犯罪が起きない安心な街を守ってくれる頼りがいのある職業だった。だから,拾得物があると交番に届け,道が分からなければ交番を訪ねると親切に教えてくれた,という好印象がある。

 一方ドラマを見ても分かるが,夏場でも制服をきちんと着,帽子を被り,交番の前でずっと立っている,という大変な仕事だなと思う。決して収入がいいわけでもなく,責任も重いわりに,危険に巻き込まれる可能性が高い。もめごとがあれば身体を張って割って入らなければならない。相手が武器を持っている可能性もある。いくら武道の鍛錬があっても,ストレスは高い。警察に対して基本的に反感を持っている人も少なからずいる。交番の襲撃も何度も行われている。

 それでも,市民を守り,悪を憎み,平和を維持する,という誇りある仕事であるという意識で,業務に当たられている人がほとんどである中で,業務に不適合と思われるごく一部の人が犯罪に手を染めてしまうのではないかと思い,とても残念な思いである。

 人気ドラマ「相棒」シリーズでも,警察内部の不祥事がテーマになることが多い。行政側の不祥事と司法側の不祥事がどこかでつながってきて,現場の正義をかざす杉下右京と対立する。他のドラマでも,警視庁(東京都)と警察庁,県警と警視庁などの縄張り争いが描かれる。これが架空の小説ならと思いつつ,実際に警察や司法の不祥事が起きるたびに,「こういう不祥事をテーマにしていたら,誰もおまわりさんにならないのではないか」と心配になる。

 今日2021/6/3も,60歳の警視が公共のトイレのトイレットペーパー5個を盗んだというニュースがあった。減給の懲戒処分があったが依願退職したという。60歳なら退職金も満額である。これもまたがっかりさせられる犯罪である。このほか,わいせつ行為,不法侵入,窃盗,盗撮,拾得物の横流し,さらに押収した覚醒剤横流しなど,一般の犯罪者でもしないことを平気でするように見えるのが,実に嘆かわしい。

 先生族には「聖人」であってほしいと願うのとともに,警察官にも「聖人」であることを期待したい。収入面,社会的地位,業務上のストレスなどを考えても,そこは警察官という仕事の誇りで自分を律してほしいのである。警察官のホコリ(埃)にならないようにしてもらいたいが,これもコメントするだけ虚しくなってくる事実である。

ある日のAmazon書籍ランキングを見た

筆者はマスメディアで雑誌を,弱小出版社で定期刊行物と実用書の発行に関わっている。もうすでにオールドメディアとなりつつある本や書籍に関わっているというわけである。電子版へのトライアルも続けているが,紙メディアのPDF版販売という形にとどまっている。営業面で,電子版のダウンロード販売や,Webでの購入受付などの仕組みを会社に提案し,プロトタイピングのまま数年が過ぎた。惰性で動かしているだけなのが辛い。

 もともとマスメディアとはいえ,読者数は5万人程度のメディアだった。決して少ないとは言えないが,専門分野なので書店で話題になることもなかった。派生で書店販売用の書籍を何冊か作ったが,完売はしたが増刷をするわけでもなく,ベストセラーを狙うわけでもないので,正直,書店ランキングなどは関心がなかった。現在の小さい出版社でも専門分野の書籍を担当している。やはりベストセラーを狙うわけでもないが,営業からは売れる本を作れと言われるので,ときどきAmazonの書籍ランキングを見ることがある。

 これまでも他のランキングがあったのかもしれないが,Amazonの書籍ランキングは,分野ごとのランキングが細かい。メインで32分類,それぞれサブ,サブサブと3細目などがあり,その細目ごとに1位から100位までのランキングが見える。しかも1時間ごと,1日ごと,1週間ごと,1ヶ月ごと,年間などの期間も選択できる。さらに,ランキングを急上昇した本のランキングなども見ることができる。

 筆者の担当する書籍の分野も一番細かい3細目のところで競っているのだが,たまにランキング入りするとやはりうれしいものである。

 さて,ほぼ入る可能性がないので,全ジャンル総合のランキングを見ることはほとんどない。「どうせコミックでしょ」「どうせ写真集でしょ」みたいな意識がどこかにある。正直,どんな本がベストセラーになるのか,ちょっと考えてみようと思って分析してみた。

 たまたま今朝2021/6/3の朝のランキング1位~100位を集計・分類してみた。ベスト1~3はコミックだったが,ベスト10の間に入っていたのはこの3冊だけだった。写真集が1冊,そして趣味や健康書が5冊も入っていた。たまたまベストセラー小説の時期ではなかったようである。

 それでも,ベスト100冊のうちで一番多かったのが,小説で16冊だった。啓蒙書が15冊,趣味が10冊,コミックが10冊,健康・医療が9冊,資格書が8冊。写真集が6冊などとなっている。

 お金儲けのノウハウを教えるビジネス書などは4冊だった。かつてはこのノウハウ本が多かったような気がする。

 新型コロナウイルスに関連する書籍は1冊だった。2020年の年末ごろには,結構な数のコロナウイルス本が書店の正面の棚を飾っていたように思う。日々情報がクルクルと変わるので,本として出版するリスクが高い。ただ,一般論や持論の展開本は出続けている。どちらかというと啓蒙書の範ちゅうに入るだろう。

 こうしてみると,冊数の多い順に小説,啓蒙書,趣味,コミック,健康まで見ると60冊と,全体の2/3近くが,世の中のニュースで話題になっているテーマとはかけ離れた世界を描いていると言える。ゆったりした時間に読んで役に立つ,楽しむ,といったものだと思われる。

 筆者は,専門分野のメディアの中にいるので,その分野のニュースには敏感である。新型コロナウイルスに関しても,個人の関心以上に多少とも関係がないとも言えない。逆に,コミックや小説,啓蒙書,健康書なども,ほとんどニーズを感じないので読まない。ベストセラー書には縁がない。コミックでもアニメでも小説でも何でもいいので,儲けた人は世界のために還流してほしいと思っている 儲けた人は還流してください - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/17。筆者も編集者として,他力本願でかなり上位にランキングした書籍をリリースしたことがある。重版を数回重ね,利益もそれなりに出た。その書籍の利益をその分野に少し還元して社会貢献できないかと会社に提案したが,却下された。会社全体としてはギリギリの採算ラインで推移しているので,単なる売名行為を受け取られてかねないというのが一つの理由らしい。何とも情けない限りである。

 世界中に大富豪という人がたくさんいる。元マイクロソフトビル・ゲイツ氏は,バイオ関連の財団を私費で作り,エイズ撲滅などに資金提供している。新型コロナウイルス撲滅に資金提供されている機関や人もたぶんいると思う。ハリウッドの興行成績すら超えた「鬼滅の刃」が社会貢献したという話はいまだに聞かない。昨日6/2はMEGA BIGで12億円の当たりが出たという。年収500万円として,40年分,2億円。手取りで受け取れるのだから,それ以外を寄付する,ということはないのだろうか。

 ビジネス書には,不労所得絶賛本が多い。アパート経営がその最たるもので,会社を退職して複数のアパート経営で生計を立てて成功している知り合いもいる。働かざるもの食うべからず,と昔から思っていたので,こういう生き方は自分にはできない。今も街を歩くとアパート経営で左ウチワという人に出会う。高級外車に乗り,ほかにも土地持ちでもありそうで,お金持ちなんだろうなと思うが,こういう生き方は自分には合わない。

 一方で,株や為替,商品相場,FXなどで儲ける人も損をする人もいる。これも才能だが,いわばバクチである。公営ギャンブルは,競馬,競輪,競艇オートレースがあり,ゲームとしてはパチンコやパチスロがある。いずれも,プラスもマイナスも振れ幅が大きい中で才能や運のある人が儲けることができる。これも筆者は苦手である。

 本を書いて印税生活を目指す人もいるが,これもほとんど賭けだろう。芽が出ればいいが,芽が出ないまま埋もれてしまう情報が山のようにある。現在,そういう埋もれた情報をITの力で掘り起こし,陽の光を当てる,という仕組みづくりに参画できているのは,編集者,出版社メンバーとしてやりがいのあることである。単にキーワードでつなぐだけでなく,何かもっと温かみのあるつながりができないか,考えてみるきっかけにしたいと思う。

「ワクチンの重篤な副反応」などメディアの言葉の使い方が気に入らない

マスコミもミニコミも、この手の話題が大好きである。いかにもマジメに「情報を伝えてやる」といった他人事、事なかれ主義の報道になる。

 最後に申し訳のように「なお接種と死因の因果関係は不明とする」などと書いて、自分の責任を回避する。タイトルから含めてどれだけ視聴者の気持ちをぐらつかせたかなど、知ったことではない、という姿勢の記事である。

 「ワクチン接種後の」と書いた時点で、両者を結びつけるのは、メディア側も視聴者側も同じである。これを「ミスリード」と言わずして何になろうか。そこまで配慮した言葉の使い方ができない記者ばかりである。メディアのなんたるかを教えてもらうことなく、この世界で仕事をしている。実に危ういのである。

 逮捕のニュースでは,被疑者が犯行についての認否を明らかにしなかったことを警察のせいにする。検察が送検を見送った理由は明らかにしなかったことを検察のせいにする。取材能力の欠如,記者クラブの弊害,権力との癒着が見て取れる。

 ほかに,これはそれぞれの専門用語だから仕方がないのだが,「心肺停止」「病院で死亡が確認」「命に別状なし」などの言葉も,被害者側への配慮が足りないと感じる。死亡理由における「多臓器不全」も,たしかに正しい用語なのだろうが,ほかに言い換えができないものかと感じる。たとえば,「心肺停止」は「呼吸や脈がない状態」,「命に別状なし」は「ケガだけで済んだ」,「多臓器不全」は「複数要因による機能障害」などの言い換えはどうだろうか。多少はニュアンスが和らがないだろうか。

 専門用語だから使えば正しいというものではないと思うのである。言葉に関する感性が低いように思えるのである。しかも,同じような案件で同じような表現が繰り返されるのが,気に入らない。IT業界でカタカナ言葉を羅列するがごとく。もっと言葉の言い換えも試みていいのではないだろうか。

 1回目の緊急事態宣言が出されたときも,「発出」という言葉に違和感を感じた 政府とテレビによる“新型コロナウイルス大本営発表”の違和感 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/4/17。この1回目の緊急事態宣言の「解除」という言葉も,あたかも「もう何をしても大丈夫ですよ」といった意味に捉えられる可能性があり,「切り替え」と言ったほうがいいとコメントした 「解除」から「切り替え」へ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/6/18。

 「延長」と言われて,はいそうですか,と言える国民はどんどん少なくなっている 人心を惑わす言葉のマジック - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/7。海外のように,基本的に外出禁止令を継続しながら,できるところから行動制限を緩和する方が,効果的である。「申し訳ない」と謝られても,許しようがない。ワクチンの廃棄をどう解決するのか。

 政治家は,「申し訳ない」と言って辞任すると,退職金が満額もらえる。これもおかしい。国民は納得しない。制度として退職金がもらえるなら,国民はこの裏切った政治家への慰謝料としてその同額の返済を求めたい。

 マスコミもミニコミも医者も政治家も,結局,国民や患者と向き合ってくれていない。筆者はそれがガマンできない。

コメントするのももうバカらしくなってきた

新型コロナウイルス対応ワクチンの廃棄が相次いでいる。常温で放置したり薄め過ぎたり落としたりなどの取り扱いミスによるもの,冷蔵庫のコンセントを誤って抜いてしまったもの。どうして毎日のようにどこかで同じような事故が起こるのだろう。ニュースを見ていないのだろうか。他人事だと思っているからなのではないのか。

 一方で,大規模接種センターで10%,5/31だけで東京大阪合わせて4000人近くがキャンセルしたという。キャンセルの理由は発表されていない。どんな理由があるにせよ,1人や2人でない。筆者にとっては信じられない数字である。

 本人が予約をしていれば,ようやく取れたワクチン接種の日程をあっさりキャンセルするだろうか。1人の接種券に対して複数を同時に予約し,ダブった分を一気にキャンセルしたり,キャンセルしたまま来ずに空席になってしまったのか,いずれにしても,ものすごく無責任さを感じる。

 そもそもの予約システムが,重複を許してしまい,また簡単にキャンセルができるので,重複分がキャンセルの憂き目に遭うばかりか,先に埋まった枠によって,本来予約しようとしていた他の人が予約できなくなるという二重の不幸を招いている。各自治体の予約システムも同様である。

 システムを設計する側も,これを利用して予約登録する側も,そしてワクチン接種する医療関係者も,真剣度が足りない。

 歌舞伎町を安全地帯にするのにワクチン接種を先行させるという案が政府から出されたという。一般の人のワクチン接種がまだなのに,風俗職を先にするのか,という妬みにも似たコメントも,いかにも幼稚っぽいし,職業差別でもあることを認識していない。コメンテーターにコメントするのもバカらしい。

 自分たちの街の経営を守りたければ,そこに来る客がウイルスを持ち込むのを街ぐるみで阻止すればいい。そのためには,全員抗原検査を街ぐるみですれば実現できるのにやらない。

 相変わらずテレワークに無関心な経営者も多々ある。これが今の日本の姿である。

 これでオリンピックもIOCに押し切られて開催することになるだろう。無観客で,トップ選手が来日しない,盛り上がらない大会になるのだろう。世界中に大恥を晒すのだろうか。

性の多様性,障害者に対する筆者の私見

身体的な多様性は,障害と性の多様性があるだろう。筆者は,この多様性については社会が容認すればいいと考える。LGBTQは個人の考え方や感じ方なので尊重するし,障害者についてはある意味すべての人が何らかの不具合を持っているわけだから,各自が頑張り,周囲もこれを応援することで解決につながる。しかし,それを社会システムがすべて受け入れる形にできるのか,というと,そういうわけには行かないのが現実ではないだろうか。

 脚が不自由だからといって,スロープさえ作ればいい的な発想では,満足のいく解答にはならない。人によって坂の強さの感じ方はそれぞれである。しかしだからといって,スロープやリフト,エスカレーターなどをあらゆる場所に付けるわけにもいかない。社会システム側からすると,「配慮しました」「模索してます」ぐらいのポーズしか結果としてできないのである。

 LGBTQについても,男女という2択で割り切れない。特に,物理的な2択となるトイレやお風呂などの公共設備をどうするのか,というところは,なかなか結論が出ないだろう。権利があるといっても,一般の人にも権利があり,これも人によって捉え方がさまざまだからである。コミュニティができあがり,活動範囲が広がったとしても,単純に外見の特徴だけで2択できる環境での全面的な権利主張は,社会秩序の乱れにもなりかねない。

 筆者は,LGBTQの方同士の婚姻については問題がないと考えている。どちらが世帯主になるか,養子などの子供の養育権をどうするか,財産分与をどうするか,が決まっていれば,問題がないからである。別に誰も迷惑を受けるわけでもないので,制度としてきちんと追加規定すればいいことである。民法で「男女両性の合意」などと書いてある部分を,補足すれば済む。婚姻が成立すれば,夫と妻で行動するのに逆になんの問題もないのではないかと考えるのである。

 もう一つ物議になっているのが、スポーツ参加である。心は女性でも男性の身体であれば身体的能力は女子よりは高い。したがって、女性として参加しては記録がむちゃくちゃになる。逆のケースをわざわざ取るケースは少ないだろうから,問題にはならないと思われる。しかし,見た目が男性っぽく見えても女性の身体である場合もある。身体検査をするのかどうかは,プライバシーの領域に入る。難しい問題である。

 普段の生活は自由に思うとおりに行動すればいいが,トイレ,風呂,スポーツについては,慎重に周囲のことも配慮したうえで行動をしていただきたい。トイレは共用のものを利用する,銭湯はさすがに避けていただき,ホテルでも大浴場は避けていただく,スポーツは,それぞれの競技団体の判断で規定してはどうだろうか。

 いずれも個人的な意見である。