jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「ワクチンの重篤な副反応」などメディアの言葉の使い方が気に入らない

マスコミもミニコミも、この手の話題が大好きである。いかにもマジメに「情報を伝えてやる」といった他人事、事なかれ主義の報道になる。

 最後に申し訳のように「なお接種と死因の因果関係は不明とする」などと書いて、自分の責任を回避する。タイトルから含めてどれだけ視聴者の気持ちをぐらつかせたかなど、知ったことではない、という姿勢の記事である。

 「ワクチン接種後の」と書いた時点で、両者を結びつけるのは、メディア側も視聴者側も同じである。これを「ミスリード」と言わずして何になろうか。そこまで配慮した言葉の使い方ができない記者ばかりである。メディアのなんたるかを教えてもらうことなく、この世界で仕事をしている。実に危ういのである。

 逮捕のニュースでは,被疑者が犯行についての認否を明らかにしなかったことを警察のせいにする。検察が送検を見送った理由は明らかにしなかったことを検察のせいにする。取材能力の欠如,記者クラブの弊害,権力との癒着が見て取れる。

 ほかに,これはそれぞれの専門用語だから仕方がないのだが,「心肺停止」「病院で死亡が確認」「命に別状なし」などの言葉も,被害者側への配慮が足りないと感じる。死亡理由における「多臓器不全」も,たしかに正しい用語なのだろうが,ほかに言い換えができないものかと感じる。たとえば,「心肺停止」は「呼吸や脈がない状態」,「命に別状なし」は「ケガだけで済んだ」,「多臓器不全」は「複数要因による機能障害」などの言い換えはどうだろうか。多少はニュアンスが和らがないだろうか。

 専門用語だから使えば正しいというものではないと思うのである。言葉に関する感性が低いように思えるのである。しかも,同じような案件で同じような表現が繰り返されるのが,気に入らない。IT業界でカタカナ言葉を羅列するがごとく。もっと言葉の言い換えも試みていいのではないだろうか。

 1回目の緊急事態宣言が出されたときも,「発出」という言葉に違和感を感じた 政府とテレビによる“新型コロナウイルス大本営発表”の違和感 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/4/17。この1回目の緊急事態宣言の「解除」という言葉も,あたかも「もう何をしても大丈夫ですよ」といった意味に捉えられる可能性があり,「切り替え」と言ったほうがいいとコメントした 「解除」から「切り替え」へ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/6/18。

 「延長」と言われて,はいそうですか,と言える国民はどんどん少なくなっている 人心を惑わす言葉のマジック - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/7。海外のように,基本的に外出禁止令を継続しながら,できるところから行動制限を緩和する方が,効果的である。「申し訳ない」と謝られても,許しようがない。ワクチンの廃棄をどう解決するのか。

 政治家は,「申し訳ない」と言って辞任すると,退職金が満額もらえる。これもおかしい。国民は納得しない。制度として退職金がもらえるなら,国民はこの裏切った政治家への慰謝料としてその同額の返済を求めたい。

 マスコミもミニコミも医者も政治家も,結局,国民や患者と向き合ってくれていない。筆者はそれがガマンできない。