jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマートウォッチ購入。体温・血中酸素濃度をモニターへ。

腕時計をしなくなって10年が経過した。腕時計のところに汗をかくのがいつも嫌だったが,時間に正確なことが自分のとりえなので,腕時計を手放せなかった。移動中は常に腕にはめていたが,オフィスに着くとすぐに外していた。

 それまで,いろいろな時計を試してきた。自動巻きのアナログウォッチを長く使っていたが,デジタルウォッチの登場は衝撃的だった。海外出張のために,世界時計機能付きモデルを買った。ジョギングをするのに,ペースカウントモデルを買った。時間の究極の正確さを求めて,電波時計モデルも買った。安さも驚異的だった。その後,一世を風靡したG-Shockには手を出さなかった。

 その後,アナログ時計に戻った。電波時計太陽電池が両方搭載されたモデルを,長く使っていた。電池交換をしなくて済む,これで一生使える,と思っての選択だったが,防水機能が限界となって汗が中に侵入し,リューズの奥が錆びて使えなくなってしまった。それ以来,腕時計とはおさらばしていた。

 それでも時間をすぐに知りたくて,スマホケースに薄型の時計ムーブメントを張り付けたり,ナースウォッチを改良してワイシャツのボタンに吊り下げて持ち歩いていた。

 スマホを持ち始めてから,AppleWatchなどのスマートウォッチが気になっていた。スマホのマナーモードでの振動がなぜかあまり強くなく,着信を取り逃して失礼することが度重なったので,着信をスマートウォッチで検知できれば便利だろうなと思っていた。しかし,いったん腕時計を外してしまうと,二度と身に着ける気にならなかった。着信が分かるペンダントなどでもいいと思っていた。着信を知らせる指輪型の製品もあったが,結婚指輪ももう何十年も外したままで,いまさら指輪をはめる気にならなかった。

 そのスマートウォッチが,さらに進化していた。最初のモデルでも心拍数を図る機能は付いていたが,体温測定機能はなかった。その代わり,血中酸素濃度測定機能付きのモデルが出てきたが,それでも体温測定機能はなかった。

 2020年モデルから,心拍数,血圧,体温,血中酸素濃度が測定できるモデルが標準的になってきた。AppleWatchもフィットネス測定が得意のFitbitも,当然のことながら全対応である。スマホの着信を受けて,腕時計で音声応対ができたり,モバイルSuicaに対応して,改札口でかざすだけで通れたり,何でもできるようになった。かっこいいな,と思っていたが,何しろちょっと高めという印象があり,かつ腕時計であることが購入をためらわせていた。

 そこにこの新型コロナウイルス禍である。当初はとにかく感染を受けないことが前提条件で,接触確認アプリを入れ,外出前に体温測定するなどを心がけてきた。感染したら発熱して,他の人にうつすかもしれない,という気持ちでいた。発生して1年以上が経過し,市中感染の危険性も高まった。どれだけ気を付けていても,どこで感染を受けるかもしれず,感染しても熱が出ないこともある。もっとこまめに体温測定をする必要があるように感じていた。

 さらに,感染が確認されても無症状や軽症の場合,自宅療養が言い渡される例が6割もある。そのまま無事に陰性に戻ればいいが,症状が急変することもある。これを検出するために,血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターでモニターする必要があるが,だいたい1日2回程度しか測定しないので,こまかく変化を知ることはできない。それでも,自治体からパルスオキシメーターの貸し出しをある程度受けることはできる。

 ところがもっと大変なのは,陽性確認後,入院か施設療養か自宅療養かの切り分けをするための「調整中」を言い渡された場合である。自宅待機状態は,パルスオキシメーターの貸し出しもなく,保健所が状況確認などのフォローもしてくれない。その待機中に症状が急変して,亡くなるケースももう全国で数十人が犠牲になっている。

 パルスオキシメーターを購入することはできるが,上記のような自宅待機を言い渡された人が万が一のために購入できるよう,一般人が急いで購入することのないように言われている。それでもおそらく,不用意に複数台を購入し,市中になくなったら高値で売ろうと思って購入している人も多いだろう。

 その代わりになるかどうかはわからないが,筆者はスマートウォッチを買うことにしたのである。モデル落ちで,3000円で購入した。腕時計らしさを出さないために,今回はブレスレットのようなモデルを選んだ。

 軽いので,着けていることをあまり意識しない。不必要に表示をしないようにしたため,ただに黒いブレスレットみたいにしか見えない。ウレタンベルトなので,きっと夏場は汗をかくんだろうなと思いつつ,そこまでは使わなくて済めばと思っている。

 一つ問題があるとすると,Bluetoothでペアリングしたスマホと頻繁に同期通信をするようで,スマホのバッテリーの減りが通常より速い点である。もう少し様子をみてみたいと思う。