女性は、身だしなみにどれだけお金をかけているのだろう。化粧品で年間6万円、美容院で年間6万円、服に年間10万円、といったところだろうか。合計で22万円と仮にしておこう。
これに対して男性の身だしなみは微々たるものではないかと思う。一般の会社員を想定すると、お金を払っているのは散髪代と衣服代ぐらいではないだろうか。若い人は比較的お金をかけるが、それでも衣服は数年は同じものが使える。年間4万円程度ではないだろうか。散髪代も、若者は美容院に行くので女性並みにかかるが、1000円散髪を使えば年間1万円コースで済む。若者なら女性の1/3、中年になれば1/10もお金をかけていないのではないか。
もともと見栄えしない男が、ますます不清潔な印象になる。
しかし、肌や服にお金をかけても、所詮、男は見栄えがしないものである。そこでお薦めは髪を整え、ヒゲを剃ることである。
まずヒゲ。どの年代であっても、ヒゲはないほうがいい。アラブ系の国では、ヒゲは権力の象徴である。つまり、男が権力を握っていることを示している。現代社会の中ではもう時代遅れな考えなのではないか。日本でもかつては地位と権力の象徴であった。どう整えても不潔感は無くならない。やめるべきである。
これに対して、髪は生えていることが普通であり、日本人であれば黒髪が普通である。したがって、その「普通」を維持することが人間関係を円満にできる。
ハゲ、薄毛、白髪など、いずれも基本的には年齢を感じさせる髪であり、これは権威や力の象徴である。戦いをしている時代はともかく、この基本的に平和の現代には相応しくないと考える。
髪にお金をかけよう。毎月の酒代が仮に5000円として、1年で6万円かけられる。健康増進もできる。悪いことはないと思う。
そして業界ももっとリーズナブルで確実な方法を発明する努力が求められる。独占状態は早くなくなるべきである。