筆者は男である。多くの女性に魅力を感じる。
第一印象は,正直言えば外見である。一目惚れというヤツだろう。ここに話題の一致,趣味の一致,人生目標の一致,などが加わって,より接近したくなる。
基本的に,男は自分の世界を構築している。仕事しかり,人生設計しかりである。結婚したからといって,そこに変化は基本的には起こらない。
実際,結婚式というと新婦には白無垢,夫のイエに入り,夫の色に染まる,ということが求められているように見える。男,そして男の家系には都合のいい解釈である。
最近つくづく思うのだが,女性は男性の何に惹かれるのだろうか。女性から男性の一目惚れもあると思うが,それは何なのだろうか。
一つは「優しそう」ということなのだろうが,女性が期待する男性からの「優しさ」は,本当に得られるのだろうか,と疑問が生じる。
女性が男性に求める「優しさ」とはなんだろうか。家事を手伝ってくれる,子どもの面倒を見てくれる,そしていつも愛してくれる,ということなのかと思われるが,まず,愛してくれる,ということと,優しく愛してくれる,ということとは違う。夫婦としての愛情はセックスだが,夫となった男のセックスは,決して妻にとって優しいものではない。男のセックスというのは自己中心であり,結局,相手がだれでもいいからである。これが「浮気」の原因であり,理性がなければ防ぐことは難しい。しかも,一般に理性がありそうな仕事をしている人になればなるほど,いわゆる「好色」であり,金の力に任せて遊び回り,家庭を顧みない,という悲劇が起こる。
結婚しても,男は基本的に仕事中心である。妻にはそのサポートをすることを要求する。朝起こす,弁当を作る,家の面倒を見る,夜は夜で夫の自分勝手なセックスにつきあわされる。正直,何を求めて結婚を夢見ているのかが分からない。
夫に金銭力があれば,自由に使えるお金ができ,自分の好きなものが買える,というのは,女性にとっての結婚の一つのメリットである。また,地域にとどまることで対外的な危険度を減らすこともできる。しかしその代償が大きいのではないかと思ったりする。
男には「フェチ」とよばれる「○○好き」がさまざま存在する。主に女性の○○が好き,というものであり,五感すべてに当てはまる。これに対応する女性の「フェチ」というものがあるのだろうか,と考えてしまう。そもそも女性は,男性に対して恐怖を覚えるものだと考えるからである。その恐怖の中から,どこか妥協点を見つけて1人に絞り,カップルになることで身の安全・安心を得る,という戦略だと思われ,だれでもいいから○○がいい,という選択はないのではないかと思う。
男性は,女性がいなければ生きて行けないと思う。逆に女性は,男性がいなくても生きて行けると思う。草食系男子という新しいジャンルが出てきたが,これは一種の進化かもしれない。ただ,世の中を動かす側のバイタリティまで淡白だとすると,存在価値はないと思う。逆に女性は,別に肉食でなくてもバリバリ仕事をこなして行ってほしいものだと思う。
プロスポーツ選手と結婚することが,なんだか女性の一番幸せな道,みたいな持ち上げられ方をするが,お金以外にメリットがあるのかな,というのが素朴な疑問である。筆者は,結婚を前提としない社会,女性だけの社会を妄想しているが,これを実現できるのはいつの時代なのかと不安になっているのも事実である。がんばる女性にエールを送りたい。