jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

与党も野党も,国会議員は年末年始に何をしていたのか

2020年12月31日の新型コロナウイルス感染確認者が,全国で4520人,東京で1337人と,これまでの最高値を記録した。「Go To」キャンペーンも一時停止,年末年始の帰郷や初詣の自粛,分散の要請が出された上で迎えた年末に最大数を記録し,引き続き2021年始も前週超えの記録が続いている。

 2021年1月4日,菅首相は東京,埼玉,神奈川,千葉の各知事の2日前の要望を受けて,「緊急事態宣言を出すかどうかの検討に入る」と発表した。

 「え?これから検討するの?」というのが,正直な感想だった。

 野党も,政府の対応について,「国会で質疑追及する」と発表した。「え?国会は開かれてないのに,いつ質問するの?」というのが,正直な感想だった。

 去年の通常国会は,1月20日~6月17日,その後の臨時国会は,10月26日~12月5日だったようだ(9月16日~9月18日の3日間の開催もあったようだが)。国会議員の皆さんは,長い夏休みと長い冬休みをとって,何をされていたのだろうか。ちょうど,新型コロナウイルス感染拡大の第二波,第三波に合わせたように,お休みをされているように見える。

 世間では,相変わらずテレビのワイドショーが日々の数字をパネル化し,医療関係者にコメントをさせ,また相変わらずズブの素人の芸人たちがワイワイと騒ぎ立てる番組を流していた。寒波の襲来に伴うクルマの立ち往生の話題を交えたりはして,なんとなく新型コロナウイルス感染の話題はトーンダウンしていた気配もあるが,年始の感染拡大でまた火が点いた感じである。

 選挙期間以外で,公衆の面前で政治的な主張をするのは,公職選挙法や国会議員法に違反するのかどうかわからないが,「国会が閉会していたら何も主張しない」のが政治家なのかなと思ったりする。「国会が開会していたら,追及します」というのでは,このコロナ禍の活動としてあまりにもずさんではないだろうか。

 2020年の初めから,ずっと働きづめなのは,医療関係者である。一般企業に勤める人は,倒産で解雇された人も多い。超優良企業の航空会社から,他社に出向して全く違う仕事をしている人もある。観光産業,飲食業は,緊急事態宣言やキャンペーンの開始,停止などで振り回されながら,結局は収入激減状態に陥っている。地方自治体の職員も,さまざまなサポート手段の提供とその手続きに追われ,休む暇もない。

 その中で,国会議員だけが優雅に夏休み,冬休みを取って,自分のための資金集めのパーティーを開いたり,地元へのあいさつに回ったりしている。「国会が休みだから,議員活動はしなくていい」,あるいは「議員活動はしてはいけない」ということなのだろうか。

 次の国会はいつ開かれるのだろう。それまで国会議員さんは活動をしないのだろうか。それにしても,菅首相は何の政策も打ち出さない。追及のしようがない。トランプ米大統領の行動はエキセントリックだったが,支持層からは支持を得られる政策を次々にぶち上げていた。政策を出すという意味では,だれかの助言で政策を出していたのであろうが,安部前首相の方がまだ動きがあった。秋の臨時国会で,なぜかこの前首相の「桜を見る会」の金の出し方の追及が中心になっていた。国会議員は,国の政策について前向きな議論をする人ではないのか。犯罪の立件は,検察庁に任せればいいのではないのか。正直,「議論」が全く国民の方を向いていないのではないか。

 現在の菅内閣は,2021年9月の自民党総裁任期までなのか,それともそれまでに解散総選挙を打ち出すのか。とにかく,この新型コロナウイルス感染の拡大を止めることが支持率を維持するための先決問題だと思うのだが,「何もしなかった首相」で終わってしまうのだろうか。