jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

SDGsに向けた若者の行動に敬意--世界共通の若者の国を作ろう

NHKスペシャル [地球のミライ]が秀逸だ。正直,地球温暖化によるブレーキが効かなくなるのが2030年とするこの予測は,これまで以上に信ぴょう性があると思える。

 筆者がこの問題に関連するブログを書いたのは,2020/8/15だった。食糧,健康,環境----女性主導の時代だ! - jeyseni's diary (hatenablog.com) 視点としては,男性主導社会は地球を滅亡させるので,女性に立ち上がってもらいたい,というものだった。しかし,女性の時代より先に危機回避ができなくなる事態が目前に迫っている。これに具体的な行動を始めたのが若者たちであると,同番組が伝えている。

 政治に対する抗議運動ばかりでなく,食品ロスを回収して低所得世帯に配分するモデルを実際に動かしているアメリカの大学生ネットワークの話が新鮮だった。また,肉食中心の先進国で,肉食を8割,日本でも7割減らす必要がある,という数字もかなりショックだった。大豆タンパク質を使ったバーガーキングの「プラントベースワッパー」が2020/12から日本でも販売されているという。モスバーガーロッテリアフレッシュネスバーガーなども販売を始めた。一度贅沢を知った中年以上は切り替えが難しいかもしれないが,若者には健康志向も含めてぜひ広がってほしいものである。

 かつて筆者も,日本の食管法の規制に疑問をぶつけていた。生産過剰で増え続けて古米と化しているコメを,食糧危機に見舞われているアフリカに輸出支援できないものか,と単純に考えていた。また現在一部で進められているコンビニの期限切れ食品の回収・配布についてもモデル化していた。しかし,いずれも自己資金のなさと行動力のなさによって,机上の空論に終わっていた。

 現時点で,事態は本当に深刻である。今朝も,インドで氷河が崩れて土石流を引き起こし,150人を超える人が巻き込まれたというニュースがあった。南極の氷,北極の氷,氷河が解けることで,地球温暖化のブレーキが効かなくなるという話は,2021/1/27のブログで書いた。たぶん,富の再分配はAIでなければできないだろう論 - jeyseni's diary (hatenablog.com) すでにグリーンランドやアルプスで氷河が消滅し続けている。今回のインドの氷河崩壊も,地球温暖化によるものと思える。

 いまこのブログを書いているときも,足元にヒーターが点いている。元をたどれば,石油や石炭を燃やして作った電力であり,地球温暖化に加担しているともいえる。代替エネルギーは心もとない。あと10年ではほぼ間に合わない。だったら,消費を減らすような生活様式パラダイムシフトが必要なのだが,どの国の政策も経済優先であることに変わりがない。政治家を含む一部の富裕層は,相変わらず銀座で数万円の席で会食をしているではないか。

 若者の行動についてコメントしたクリエイターの三浦崇宏氏の話題を2021/1/11のブログで書いた。若者へのアピール論-若者たちの方が進んでいる - jeyseni's diary。本当に大人は何をしているんだ,と思いたくなる。とりあえず,新型コロナウイルスのワクチンの供給が日本でも始まりそうで,旧人類はまず今の世界を維持することに努力してもらう一方で,若者には新しいパラダイムの世界を提案して実行していってもらいたい。世界全体でネットを通じて連携し,世界共通の「若者国」(Young Nation)を,地球の持続可能社会のために構築・運営していってもらいたい。スウェーデン人の環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんや,香港の周庭さん,日本の吉村洋文大阪府知事なども加わって,新しいパラダイムの構築を進めてもらいたい。