jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「Amazonアウトレット」を別建てにしてフードロス低減を

 海外経験は6カ国ぐらいしかない筆者だが,日本ほど食文化の豊かな国はほかにないと感じている。ベースとなる和食文化はもちろん,欧米から東南アジア,アフリカなどの食事を提供するお店が所狭しと並ぶ。海外に行った先で出会った食文化を日本でも展開したい,という強い思いがこうした豊かな食環境を作り出してきたと思う。ハンバーガーやピザなどの海外大手チェーンが展開する一方で,個人経営のユニークな飲食店が続々と開業してきた。そして,日本人に合ったメニューの開発から,あっと驚くような内容のメニューの展開まで,その挑戦は留まるところを知らない。

 これらの努力やこだわりについては,筆者は実は否定的である。「食で遊ぶな」と思ってきた。また,JAによる出荷基準設定によって廃棄される食材が山のようにあることについても,批判的な意見を持ってきた。世界中の約1/3の20憶人は,1日3度の食事をきちんと摂ることができないと言われている。日本でも,「貧困家庭」が15.6%もある(2015年度,厚生労働省資料20-21-h28_rev2.pdf (mhlw.go.jp))。さらに,世界中でフードロスが全食品の1/3にも上っている。SDGs(持続可能な社会)が宣言されている中で,フードロスや市場に出ない廃棄食材があることがどうにも納得がいかない。

 若者を中心に,次の世代の地球を守ろうという動きが始まっている。SDGsに向けた若者の行動に敬意--世界共通の若者の国を作ろう - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/8。捨てられてしまう食材を届けるのに,大型トラックを使うところまで具体的な活動が始まっている。世界規模での流通まではまだ道のりは長そうである。そこで,提案は,GAFAの中で唯一,ロジスティクスに革命をもたらしたAmazonに頑張ってほしいことである。

 つい先日知った「Amazonアウトレット」だが,ここには消費期限が迫った商品が紹介されているにはいる。しかしそのアピールが「ただ値段が安い」という視点でしか表示されていない。もっと「消費期限まであと○日,大特価」といった情報を前面に出したら,もっと活性化するのではないか。そして,廃棄されるような規格外の食材も流通できるようにしてはどうか。

 そもそもせっかくの「Amazonアウトレット」が分かりにくい。まだ本気ではないのかと思わせる。世界に冠たるロジスティクスの仕組みを構築したのだから,ここはSDGsに貢献してもらいたい。本体のAmazonでの収益を還元するために,Amazonアウトレットを半慈善事業として運営していただきたいのである。