jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

菅首相のファイザー社との交渉でワクチン前倒し供給の期待

新型コロナウイルスの第四波が日本で拡大中である。2021年初の第三波を2回目の緊急事態宣言で抑え込み,3/25からの聖火リレーをとにかく始めて,オリンピック開催に向けて世界にメッセージを発信したと思っていたが,第四波の拡大で帳消しになりそうである。

 一般の人へのワクチン接種の開始は,6月スタートの予定がさらに延びそうである。各国が感染者数の拡大に対してワクチンの大規模な接種によって感染者数拡大を抑え込み,急速に収束が始まっている。変異ウイルスにも対応できていることが証明されつつある。

 日本は,変異ウイルスが猛威を奮い始めているにも関わらず,ワクチン接種が2ヶ月以上先になる。この2ヶ月の間にどれほど拡大するか,予想がつかないが,4月から段階的に進めている重点措置では抑えきれず,早晩,緊急事態宣言に切り替わると思われる。筆者が提案していたように,4月からの2段階の緊急事態宣言で抑え込む方法を実施していれば,第四波の拡大を防げていた可能性もある 残念ながらアクセル/ブレーキの踏み間違いか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/29。いまさら「もっと強い措置を」と言っても半月遅かった。抑制効果が明確なワクチンがない以上,全国規模で人の移動を抑える緊急事態宣言しか日本には手がないのだから,早急に発令すべきだろう。

 ここで一つ希望がある。本来なら,菅首相の訪米みやげとして,バイデン大統領に対して「日本は新型コロナウイルスを抑え込んでいます。オリンピックも開けます。やはり日本はすごいでしょ」と言えるはずだっただろうが,逆に,心配されてしまうことになるだろう。菅首相は訪米中にファイザー社と直接交渉してワクチン供給の依頼をすることになっているとのこと。これをバイデン大統領が後押ししてくれれば,ひょっとしたら日本向けのワクチン供給が前倒しされるかもしれない。

 オリンピック開催は,世界にとっても新型コロナウイルスへの勝利の証である。アメリカのファイザー社のワクチンによって日本の第四波が抑え込めたら,アメリカにとっては世界に対して優位性を宣言できるまたとないチャンスとなる。

 現在,日本に供給されているファイザー社のワクチンは,ベルギーで製造されている。EU圏内にあるため,出荷にはEUとの交渉が必要になる。しかしミシガン州で製造されているファイザー社のワクチンの一部を優先的に日本に供給する,という話がもし進んだとすると,ベルギーの次の便より先に日本に供給され,現在第四波が急速に拡大している大阪のほか,オリンピック開催地である東京,埼玉,千葉を中心に集中的にワクチン接種を進めて重点的な抑え込みができるという希望がでてくる。

 菅首相には,ぜひトップ交渉を行ってもらいたい。