jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

それでもまだ「電話予約」「Web予約」しか手がないというのか

医療関係者に対する新型コロナウイルス対応ワクチンの接種についても,「電話予約」「Web予約」が取られているらしい。そして「全然つながらない」状態が続いているらしい。

 医療関係者は,1分でも時間を惜しんで治療に携わっている。この方々に予約のためのアクセスというまた余計な仕事をさせているとは,どういうことなのだろうか。

 接種の管理をするのは,各自治体だが,日本の市町村合計で1,724(市区町村数を調べる | 政府統計の総合窓口)。事前に都合を聞いて,そこから順次,接種日と場所を指定して連絡する,ワクチン接種データベースの仕様を提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/23 という方法をなぜ採用しないのだろうか。

 統計の数字の分析も下手くそ,スーパーコンピュータの前提条件も下手くそ。何だかすでに,第五波,第六波の予測も出ているが,第四波を3回目の緊急事態宣言で2週間で感染者数を半減させられる,ということを前提に話を作っているが,今回は急速な抑え込みはまったく夢物語であることを前提とした予測曲線はおそらくできているはずだが,発表されない。おそらく,発表することで世の中がパニックになる,あるいは緊急事態宣言での抑え込みが本当に意味のない結果になることが予測されたからかもしれない。

 日本の科学者は,御用学者なのだろうか。複数のシナリオを提示し,最悪のシナリオも提示すべきなのではないだろうか。「最悪のシナリオを提示して,それが違った場合に自分の経歴に汚点がつく」とでも思うからなのだろうか。8割の移動制御ができれば1ヶ月で収束するとした西田博教授(当時北海道大学,現京都大学)も複数のシナリオを示してこの8割という数字を目指したが,結果は6割の人出に終わったために収束できなかった 2週間の完全封鎖でケリをつける!! - jeyseni's diary (2020/5/2)。3回目の緊急事態宣言では,人出の移動制御が0割である。ワクチンの接種率は0.1%。しかも,現在は感染力が2倍の変異ウイルスがもう8割を超えている。提示されているシナリオは,変異前のウイルスのときの実効再生産率をベースにしているようなノンビリ感がある。

 「緊急事態宣言」といっても,国民に危機感がまったくない。政府も国民へのお願いだけ。しかし,医療機関の逼迫から崩壊へのシナリオだけは,掛け値なしで現在進行中である。何度も言うが,「今,感染しても,病院では受け付けません」と言われたらどうですか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/11 という2回目の緊急事態宣言での警告が,まったく生きていない。

 筆者は常にプロトタイピングを心がけている。本来ならスマホアプリを作りたいところだが,まだその力がない。PDFやgoogleアプリなどで仕組みを作り,検証をしている。具体的な仕組みを作ることで,プレゼンテーションをすることを心がけている。それでも理解してくれる人は少ない。個人情報を扱うだけに,セキュリティが一番大事なことはわかっているが,マイナンバーを利用した方法も何も動いていない。

 台湾では,民間人が作ったアプリを政府が協力して国全体で使えるようにした例がいくつもある。台湾のデジタル大臣のオードリー・タン氏が鶴の一声で開発が進んだ。日本はまず,こういう感性の持ち主が政治側にいないように思う。LINEを使った予約システムが使うことがためらわれたり,いわゆるデジタル・リテラシーがあまりにも低すぎるように思う。