jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「緊急事態」感がまるで感じられない。公共交通を止め,クルマのナンバー規制で警察によって人流を止めよ

2021/4/25(日)から5/11(火)までの17日間,3回目の緊急事態宣言が東京,大阪,兵庫,京都の4都府県で発令された。4都府県は重点措置からの移行,重点措置が取られていた沖縄,宮城,そして埼玉,神奈川,千葉,愛知は,重点対象市の拡大が進められた。

 正直,何が何だか分からなくなってきた。緊急事態宣言と重点措置で協力金の基準も額も変わってくる。シフトした4都府県はどういう対応になるのか。再び申請し直すのか,対策リーダーの認定はどうなるのか,などなど。振り回されている飲食店は本当に気の毒である。一方で,1000㎡以上の施設面積のために休業要請が出されたデパートにも,協力金は1日20万円だという。額を決める根拠がまったく分からない。

 どの対策も,「どう規制するか」の議論は政府,自治体,専門家会議で何日も話し合われているのだが,「どう保証するか」の議論が足りないのではないか。あるいは,保証という「お金」を伴う現実問題が「規制」の内容の足を引っ張っているのではないか。

 正直に申請しても,審査に時間がかかった上に支給も順調に進まない。各事業主は,毎年確定申告で収入額を申告しているのだから,これに応じて必要額を積み上げて予算を作り,納税口座に振り込む,という流れで十分ではないか,と年始に指摘した 新型コロナウイルスで「専門家」の問題点が噴出か - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/13。不正受給の可能性もあるが,それは後で精算すればいいことである。この理屈からすると,百貨店で1日20万円の協力金という数字が出てくること,またクラスターになっていない百貨店に規制をすることとどう天秤にかけるのかの答えが出てくるような気がする。シミュレーションのパターンが,あまりにも単純すぎるような気がする。

 緊急事態宣言の目的が「人流を止める」ことだということが,改めて表明された。百貨店やイベントの規制は,この「人流を止める」ことが目的だということもコメントされた。しかし,人流は宣言前とまったくと言っていいほど変わっていない。「緊急」感がまるで感じられない。

 最初の緊急事態宣言が発令された2020/4/6の直前のブログでは,かなりの緊急感を予想していた マスクの次は,手袋,メガネ,帽子 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/3/28。移動規制ができないことを指摘したが,当時は公共機関での移動の際,移動目的を聴取されるかもしれない,という話もあった。筆者の場合も,聞かれたらどう答えるかについて指示がされていた。移動できない場合に備えて,職場近くに宿泊施設を準備し,事前に宿泊をすることも準備されていた。しかし,そのような警察による指導も規制も,結局何もなかった。1年経ってもまったく同じ状況であるが,移動規制についての緊張感はまったくなくなった。

 東京都は,午後8時以降,飲食店の閉店とともに,看板類の照明を消すことを要請した。また都の職員による帰宅呼びかけ,路上飲みをしないような呼びかけを始めた。視覚的,聴覚的に規制を印象づける対応が取られたことは評価できるが,その効果は限定的かと思われる。

 筆者は,1回目の緊急事態宣言の初日である2020/4/6に,職場までクルマで行った。所要時間は2時間30分。電車で向かうより1時間も余分にかかったが,得られたものは多かった。ひょっとしたら,公共交通機関が止められるかもしれない場合に備えてのシミュレーションだった。職場では,筆者のこの行動について誰も理解しなかった。クルマによる出勤は契約違反だ,という者までいた。かかったガソリン代や駐車料金などについて言及されることもなかった。3回目の緊急事態宣言発令の今回も,この会社は普通に出社して朝礼をしている。筆者の定義する「ルール認知症候群」なのだろう ルール破りではなく、そもそも「ルールとして認知できない」と思わないとやっていられない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/24。

 やはり,公共交通機関,特に県をまたぐ乗り入れ路線を封鎖することが必要である。電車およびバスである。都内,府内の公共交通機関は問題ない。県外からどうしても入らなければならない人は,クルマで移動させる。自家用車の台数制限するのに,ナンバープレートの偶数奇数規制などは,これまで京都市内規制などで実績があるので,問題なく適用できるだろう。これは警察が機能できる方法である。

 次に,聴覚にさらに訴えかけるために,「空襲警報」を発令する。防災放送網を使って,朝9時から夕方5時まで5分置きにサイレンを鳴らし,帰宅を呼びかける。

 小池都知事が飲食店の消灯要請をしたことについて批判する人が多いが,筆者はそうは思わない。むしろ,「空襲警報」ぐらい思い切った対策をすべきだと思っている。