jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

イギリス型変異ウイルスにより家族全員感染からの地域クラスターへ

変異ウイルスをなめてはいけない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/15 とブログに書き,さらに ウイルスの変異とどう戦うかの提案 - jeyseni's diary 2021/4/28とも書いてきた。

 感染力の強さが2倍というのがあまり実感できなかったのだが,今日5/11のNHK特集クローズアップ現代+での指摘が恐ろしかったので,改めてまとめてみる。

 1人が感染して自宅療養している際,従来型ならば1部屋に隔離し,世話をする人を1人に制限,ということをすれば家庭内での感染拡大はほぼ防げてきた。しかし,変異ウイルスの場合は,家族への感染のリスクが非常に高く,家庭全員がクラスターになる可能性が高いようである。そしてそのメンバーが無症状のまま,学校や職場などに出かけることで,そこがまた全員のクラスターに発展,さらに無症状のままの移動によって次々とクラスターが発生する,というのである。

 さらに,従来型が高齢者への感染が多かったのに対して,変異ウイルスは20代~60代の働き盛りにも感染し,基礎疾患がない健康な人でも重症化するリスクが高い例が紹介されていた。軽症で入院したのに入院後3日で意識不明となり,2週間後に意識を回復したという。その間,肺の組織がガラス化して破壊されていた。職場では,体温測定,アルコール消毒,換気,パーティションという対策がされていたが,感染したという。

 あまりの拡大の速さにより,病床逼迫が一気に起きている。発熱外来も満員。自宅待機がまた1万人を超えているという。病状が急変して救急車を呼んでも,入院できないことも多い。

 人流を完全に止めるか,ワクチンを短期間で全員に打つか,の2択だろう。しかし,ワクチンはまだ来ない。そうならば,徹底的に人流を止めるしかないのではないか。現在の緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置では人流が止められないのは明らかである。

 昨日,今日と会議のためにオフィスに出勤した。都内へのターミナル駅の混雑ぶりは,新型コロナウイルス前とほとんど変わらない。マスク,手指消毒,換気,3密回避,パーティションなどの対策をしても,防げない変異ウイルスには,やはり可能な限りのテレワークしかないと改めて思った次第である。「ワクチン接種できたら通常勤務できますよね」と言われて承諾してしまったことを後悔している。

 すでに,感染拡大の火蓋は落とされたような気がする。個人的には,ワクチン接種の案内と予約,そして確実な2回の接種が終わるまで安心できないが,高齢者枠といってもおそらく1回目接種が6月中旬,2回目接種が7月頭という線ではないかと考えると,まだまだテレワークが必要だと思う。夏場に入り,一日中マスクを着けることもしんどくなってきているからである。