jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

バブルはバブルだった--今からでも全会場,選手村に金網フェンスの設置を

新型コロナウイルスが無感染の状態を確保して,その中では安全安心な状態を作ることを,「バブル方式」と世の中では呼んでいる。筆者は「ホワイトロックダウン」「ホワイトゾーン」として1年前に提案していた ホワイト・ロックダウンの実施を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/7/9。たとえば東京であれば,東京に乗り入れる通勤圏の電車の駅すべてで感染陰性確認ができた人だけが駅に入れるようにすれば,東京にウイルスの持ち込みが防げる。その前に2週間のロックダウンで人流を止めて,陽性者を隔離すれば,東京圏内から陽性者がいなくなり 2週間の完全封鎖でケリをつける!! - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/5/2,この両方の運用で東京圏は安全圏として普通の経済活動ができる,という理屈である。

 さすがにこの当時は,「ソフト・ロックダウン」つまり掛け声さえあれば,日本人ならルールに従って行動してくれるだろう,という期待があった。その後の日本人のルール破りが常態化している状況を振り返ると,現在,国立競技場の周辺を取り巻く金網のようなバリケードによる「ハード・ロックダウン」を実施しないと,日本人でも行動抑制はできないのだなと感じた。今の金網も残念ながらどこかで崩壊すると見ている。それが海外からの観光客によるのか,メディア関係者か,はたまた日本人かと考えるとまた憂鬱になる。

 さて「バブル」の話だが,日本語に訳せば「泡」あるいは「シャボン玉」だろうか。実にはかない壁である。経済における「バブル崩壊」と同様,そのうち“はじける”ことが予想されるケースで使われるとイメージどおりだった。オリンピックのバブルは,結局言葉どおり「はじける」存在であるようだ。

 選手,関係者の感染確認が10人を超えている(2021/7/18発表では55人だという)。選手の場合は,おそらく競技に参加できないだろう。また感染確認者を出したエリアの濃厚接触者である選手は,特別ルールでPCR陰性確認によって競技への参加はできるが,心理的なマイナスの影響は計り知れない。実力を出し切れるのか,心配である。この状態を起こさないための「安全安心な大会運営」ではなかったのか。

 世界の最高のアスリートが競技して実力勝負するのがオリンピックである。しかし,棄権するトップクラスの選手もいる。大会が進むにつれて,実力を出しきれなかったトップアスリートが脱落していく可能性も否めない。本大会はすべて,「参考記録」とし,メダル授与もなくした方がいいのではないか。筆者ならこのような大会のメダルを持つことを不名誉に感じるような気もする。

 空港で一般客との接触を避けることもなく,選手村へのボランティアやデリバリーの立ち入りも自由,ということでは,物理的にバブルは崩壊していると言わざるをえない。筆者の家族がホテル待機した際に車寄せで差し入れのやり取りをした,ということを報告したが,少なくともすべての会場で金網やフェンスなどの物理的バリケードを築く必要がありそうだ。逆にこの金網フェンス対策が,世界に対して“安全安心”をアピールできる最後の方法ではないだろうか。