jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ホワイト・ロックダウンの実施を

2020年7月9日。今日の東京の新型コロナウイルス陽性者は224人と,一日の感染者数としてこれまで最大になった。非常事態宣言が5月25日に解除され,経済活動が平常に戻りつつある中で,なかなか2度目の非常事態宣言を出せないという判断のようだ。

 7月5日の東京都知事選挙で小池氏が再選された。選挙運動中は,小池氏の切り札である東京アラートを再発令できなかったが,再選後の7月6日には早速東京アラートを発令するだろうという期待を込めて小池氏に投票した方が大半だったための小池氏の大勝利だったのではないかと推測するが,この都民の総意は小池氏に無視された形なのではないだろうか。これも,経済活動優先,というか,経済的な補填をするための原資がない,という財布の事情なのではないかと疑う。

 さて,これまで世界の数カ所で新型コロナウイルス対策の一つとして実施されてきたロックダウン(都市封鎖)は,感染地域を封じ込め,外に出さないという政策だった。過去にペスト流行を封じ込めるために,都市が自ら外部との行き来を絶ち,ロックダウンして拡散を防ぐのに成功したという。ただし,ロックダウンした都市の内側は,人口の4割が死亡するという悲惨な状況だったという。

 今回,筆者が提案するのは,ウイルスレスなエリアを確保する「ホワイト・ロックダウン」である。絶対に感染者のいない状態のエリアを設定する。そのエリアに入るには,PCR検査によって陰性であることが絶対必要である。このエリアをどのようにまず設定し,それをどう拡大するかが知恵の見せ所である。

 以前,「2週間の完全封鎖でケリをつける!!」

2週間の完全封鎖でケリをつける!! - jeyseni's diary と投稿した(2020年5月2日)。新型コロナウイルスの潜伏期間である1週間~10日の間の経済活動と移動を完全に封じ込め,そのときに発見された陽性者を完全隔離し,収束させる,という作戦である。これで陽性者を炙り出していれば,今のような中途半端な状況にはならなかったのではないかと考える。

 衣食住が確保できる都心にホワイト・ロックダウンゾーンを設定する。具体的には山手線の内側のみの移動を可能とし,それ以外からの人の行き来を封鎖する。業務を継続する必要がある企業などは,この山手線エリアの内側に人を宿泊施設を含めて確保する必要がある。

 ほとんどの企業は事業継続のための危機管理をしていないが,24時間365日連続稼働しなければならない企業や機関は,緊急時に対応できるようにマニュアルができている。社員のための宿泊施設の確保,そのための予算確保など。もちろん社員との契約の中でも,非常時に指定宿泊施設で過ごすことが確定されている。企業側も社員側も高いモチベーションが求められ,実際の行動として進められるのである。

 残念ながら,山手線内をこのホワイト・ロックダウン領域に設定することは,無理なのかもしれない。5月の段階で日本での感染者数をゼロに抑え込めていれば,海外との間を水際作戦で阻止すれば,国内という経済圏を復活できたはずだが,つくづく残念だと思う。再選を果たされた小池氏にしても,最近ほとんど発言のない安倍首相にしても,打つ手なし,みたいな印象を受ける。英断が求められる。もちろん,山手線エリア内にある新宿歌舞伎町や池袋東口エリアなどの歓楽街は,全面活動阻止である。

 もう都内へ向かう通勤電車には乗りたくない。品川駅や新宿駅の朝の混雑を見ると,とても都内に行きたくない。フェイスシールド付きキャップ+不織布製マスクのダブル対策でも,感染拡大を阻止できない状況では,再度,オンライン,テレワークの徹底を図る非常事態宣言の再発令が必要ではないかと考える。