東京オリンピック2020で来日する選手,関係者のCOVID-19感染確認者が2021/7/1以降で100人を超えた 【東京五輪】開会式の日に大会関係者19人がコロナ陽性発表 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース 2021/7/23。106人になった。
正直言って,ウガンダの選手団で1人の陽性者が確認された6/21の例が,特殊だと思っていた 「濃厚接触者」と「ワクチン接種」の関係を考える - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/22。しかしどうもそうではなかったようだ。こう次々と感染確認者が出てくると,何が原因だったのか,どこで感染したのかがわからなくなってくる。
ワクチンの2回接種でも,デルタ株変異ウイルスは感染する。感染した場所は,自国からの出国前かもしれないし,一般客と同乗した機内かもしれない。国内移動中のバスの中かもしれないし,宿舎や選手村のスタッフからかもしれない。
選手も関係者も,そしてメディア関係者も,ルールブックに従えば感染のリスクは相当下げられたのではないかと思う。しかし,果たして航空機内でマスクなしで会話なしで10時間以上も静かにして来日したかというと,おそらくそんなことはなかったのではないかと疑ってしまう。いまさらなが入国時の映像を見ていると,各国ごとに同じマスクを同じように着けて出口から出てくる様子が映っている。疑ってはいけないかもしれないが,搭乗機から降りる直前に全員に同じマスクが配られ,それを装着して降りたのではないかと思う。
どれほど気をつけていても,デルタ株変異ウイルスは「すれ違っただけでも感染する可能性」を持った極めて感染力の強いウイルスである。マスク着用のうえ,ソーシャルディスタンシングと会話なし,ということが唯一の方法だが,航空機内の換気にも限度があるし,ましてソーシャルディスタンシングが取れるわけではない。陽性者から感染を受けなかったら,それは「ラッキー!」というレベルの話である。
筆者は,選手や関係者が日本国内で日本人のホテルスタッフやボランティア,デリバリーなどとの接触によって感染する可能性が高いと思っていた。しかし,PCR検査での陽性判定は,感染後7日~10日ぐらいなので,残念ながら各国の出国前に感染していたケースが多いのではないかと思われる。
今後,競技が始まると,陽性者から他国選手への感染のリスクも否定できない。選手,関係者で100人を超えたとなると,特に選手村での感染の急拡大が懸念される。アメリカの選手団は,選手村を避けてホテルに滞在する道を選んだ。今後も“脱村国”が出てくるのではないかと思われる。残念だが,その方が安全かもしれない。