jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「ゴキブリ」と呼ばれないために,さらなる自制を

人を評価するのに,生き物に例えるのは危険な作業である。まさに「人格の否定」につながらないとも限らないからだ。まして,哺乳類動物ならともかく,虫,特に害虫に例えられたら,元も子もない。その危険をあえて犯してでも,新型コロナウイルスの危険性を改めて伝えたいと思うのである。

 COVID-19感染陽性者で,無症状で,しかも自分の行動にほとんど規制をかけていない人,つまり「自分は感染していない」と思って行動してスプレッダーになっている人を,この際「ゴキブリ」と呼ばせていただきたい。「もしかしたら自分は感染しているかもしれない」と思って行動抑制したりマスク着用,くしゃみルールなどを守っている人は,COVID-19感染陽性者であってもゴキブリとは呼ばない。

 ゴキブリはさまざまな病気を運ぶ媒介者として厄介がられているが,実はゴキブリ自身が意図して病気を媒介しているわけではない。たまたま病原菌を身体の外や中に持ち,移動したり,フンをしたりすることで病原菌が拡散しているだけのことである。病原菌が体内に入っても自分は死なない,という厄介な面は持っているが,それはどの生き物でも同じである。ヒトの腸内で生きて問題がない大腸菌によって周囲で食中毒を起こすのに似ている。インフルエンザや今回の新型コロナウイルスも,媒介した生き物に症状が出たわけではない。

 ヒトがCOVID-19コロナウイルスに感染しても,発症しない場合がある。しかし陽性であり,他人にうつすスプレッダーにはなりうる。自分の健康状態を管理し,PCR検査も積極的に受け,陽性となっていても行動に注意している人は,他人に感染を広げることは少ない。しかし,無意識のうちに陽性となっていながら,行動制限もせず,マスクもいい加減に着けているような人は,スプレッダーとして感染拡大を引き起こす可能性が高い。こういう人たちを「ゴキブリ」と呼ぶことにしたいのである。

 ヒトなので,知性も理性もあるはずであり,「ひょっとしたら(自分が感染しているかも)」という考えをどこかで持ってほしい。それを持てない人を「ゴキブリ」と呼びたいのである。

 ゴキブリと呼ばれたいですか? 

 実際のゴキブリも,自分が生きるために行動し,その行動によって病原菌を拡散することになっている。しかも,ゴキブリは普通に繁殖して拡散する。家でゴキブリを1匹見つけたら,少なくとも30匹はいる可能性が高いと言われており,できるだけ早期に退治しなければ拡散が止まらなくなる。

 ゴキブリの活動を止める方法としては,出てきたゴキブリを片っ端からやっつける方法(スプレー殺虫剤),部屋単位や家単位で煙などで一気に退治する方法(バルサン),通り道に粘着剤を仕掛けてゴキブリの行動を制限する方法(ゴキブリホイホイ),ゴキブリに毒を食べさせ巣の中でフンをさせてそのフンを食べて周りのゴキブリをやッつける方法(コンバット)などがある。

 正直,現在のCOVID-19対策は,スプレー殺虫剤方式で,見つけたら(症状が出たら)検査して入院隔離するという方法でしかなく,見つけている間にほかにどんどん拡散してしまっている。街全体でPCR検査をする 「都民全員PCR検査」と久住医師。せめて第二波で提言できなかったか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/11/21 はすでに第三波のときだが,第二波(2020年夏)の段階で実施していればかなりの抑え込みができた。第五波の今は,最終的な「ゴキブリコンバット」式感染拡大の決め手は、スプレッダーの炙り出しのみ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/17で,検査と人流抑制を同時に行って,スプレッダー(つまりゴキブリ)の炙り出しをするしかない,と思われるのである。

 この方法でピックアップされた陽性者のうち,行動抑制をしていなかった人は「ゴキブリ」という烙印を押されることになる。

 現在のデルタ株変異ウイルスは,スプレッダーからのマイクロ飛沫だけで感染させられてしまう。マスク着用やソーシャルディスタンシング,手洗いの励行をしていても,かかるときはかかってしまう。その原因となった「ゴキブリスプレッダー」を早く抑制しなければ,結局これまでの数千年にわたるヒトとゴキブリの終わりなき戦いのような,消耗戦になってしまう。

 意識を高く持ち,理性的な行動をすれば,ゴキブリと呼ばれるスプレッダーにならないと言える。無症状感染者でなくても,ルールを破って会食をしたり,自分だけはいいだろうと帰省したり,周りが感染者がいないからといって普通に通勤している人たちも,筆者から見れば理性のない「ゴキブリ」に見える。アゴマスク,鼻マスク,喫煙,大声での会話をしている人たちを見ると,殺虫剤を吹き付けたくなる筆者の気持ちを理解していただきたい。しかし,本物のゴキブリ同様,スプレーを掛けても反撃してくるのが恐ろしい,という気持ちも本当である。