jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ドローンによる協調動作に不安

東京オリンピック開会式のパフォーマンスとして,ドローン1824機による空中立体描画が披露された。ドローンはIntel製の「Shooting Star」ということだった 開会式で地球をかたどったドローンは1824台のIntel製「Shooting Star」 - ITmedia NEWS

 プログラミングもどうやら丸投げだったようである。基本的な面状の配置は,2次元の位置だけでプログラムできるだろう。球体で地球儀を描くプログラムは,サンプルプログラムとしてすでに用意されていたものだろう。これに「TOKYO 2020」などの文字を加えるのは,面状配置プログラムとの組み合わせなので,微調整で実現できると考えられる。

 ドローンの調達からパフォーマンス設計まで,一括請負の事業として提案されているようだ。相当な額になると思われるが,丸投げできるなら楽なものである。

 ドローンは,リモコンで操縦するだけでなく,GPSで自分の位置を3次元的に認識しながら,プログラム通りに飛行できるようになっている。1機や2機ならどうということもないが,1000機ともなると,強力な武器になりうるというのが,最近の不安なところである。正しい利用者が使えばいいが,悪意のある人が使えば,場合によっては殺人兵器にもなると言われている。何の司令を与えなくても,カメラの映像を使って自分の行動をコントロールすることができる。身を隠してもそれを見つけ出すことができる。多少の機体が破壊されても,残りの機体が任務を最後まで遂行できる。

 それだけに,オリンピックという場でパフォーマンスとして取り入れるのは,少し軽率ではなかったかと思うのである。

 AppleiPhoneなどのIOSで使いやすいAir Tagを販売している。キーホルダーに付けておくと忘れ物,落とし物をしても追跡できるアイテムである。善意で使えば,自分の忘れ物をすぐに探せるのだが,悪意で使えば人の行動を勝手に追跡することもできるといわれている。セキュリティをどれほど効かせても,悪用できないことはないという。

 これを言い始めると,スマホでも悪用できるし,パソコンも悪用できる。IT機器はセキュリティ面でも“取り扱い注意”なのである。

 日本で売られているドローンの9割が中国製だという。防衛省が採用していたドローンも当初は中国製で,情報漏れの疑いが指摘され,国産開発に切り替えられている。しかし,プログラミングのノウハウは,中国や欧米が遥かに先に進んでしまっているようだ。

 筆者も当初はオモチャとして買いたいと思ったが,首都圏ではほとんど飛ばすところがないこと,そして何よりもその飛行時の騒音が気になって,入手していない。1回充電しての飛行時間が数分しかない,というのも納得できない。これでは,災害時にほとんど役に立たない。産業用ドローンという大型で長時間運転できる電池とエンジンのハイブリッド型のドローンの活用について,提案している 災害時にもっとドローンを活用せよ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/7/10。しかし,こんな大型のドローンが,編隊を組んで飛んで来られたらと思うと,恐ろしくてならない。Star Wars銀河帝国の戦闘機「タイファイター」が集団で向かってくるイメージである。

 ドローンとは,ハチの羽音から作られた造語である。ハチが集団で襲ってくるようなイメージがどこかにある。核兵器に勝るとも劣らない殺人兵器だという評価もある。どこかで利用に歯止めをかけておかないと,AIがドローンをコントロールし始めたら,人類は終わりである。