jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Web会議カメラ--zoomを使わずにテレワークで組織を動かす方法を提案

テレワークになかなか進まない一つの理由は,会社トップが「出社」してしまうからである。会社だけではない。首相も,都道府県知事も「出勤」していては,その組織に属する人はだれもテレワークできない。筆者のように,すでにラインから外れた者か,パソコンの操作に強い若い社員だけが,テレワークしている。

 7月19日(月)~9月5日(日)は「テレワークデイズ」となっているはずなのだが, 五輪開催するなら「テレワークデイズ」を徹底し,無観客,無PV,無“人流”で選手を完全隔離する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/21,ここでも書いたように,「総務省厚生労働省経済産業省国土交通省内閣官房内閣府、東京都および関係団体」の全員がテレワークをしてみるがいい,と言ったのだが,結局どこもテレワークなどしていないではないか。デジタル庁もリアル会議と会見しかしない。これではだれも動かない。

 そもそも,テレワークが進まないのは「全員がオフィスにいない」状況をイメージするからではないか。たとえば20%の社員が交互に出社して通常業務を推進すれば,テレワーク率20%,出社率1/5を実現できる。その上で,オフィスに出ている社員とテレワーク者,およびテレワークしているリーダーが連携して仕事をこなす方法を考えた方がいいだろう。

 トップがテレワークして,部下の数人がオフィスにいる,という状況で,打ち合わせをするのにzoomは適当ではない。zoomは全員がテレワーク状態にあるときに威力を発揮する。トップがテレワーク時にオフィスの状況を把握できるシステムが必要である。それには,トップが自由に操作できるカメラと,オフィスの雰囲気を伝えられる音響システムが必要である。

 テレビCMでよく出てくる 「Jabra スピーカーホン」。オフィスの会議室の音声をステレオで拾い,リモート者に会議室の様子を伝えられるという。だれが話をしているのかも分かるほどだという。使ったことはないが,これはまずオススメである。

 これに,画像をきちんと伝えられる仕組みが必要である。今日,ニュースで見つけた以下などは,いいかもしれない。光学10倍ズーム&自動追尾機能あり! ワンランク上なWebカメラが登場 (msn.com) サンワサプライ2021/8/4。というのも,このWeb会議カメラは,話者の方をカメラが自動的に向いて映像を送ることができるからだ。ズームアップすることもできるからである。

 正直言って,リモートで向きを変えられるカメラと言えば,これまでは「監視カメラ」しかなかった。なんだか,「監視」されているぞ,という気持ちを拭えない。このWeb会議カメラは,リモートで操作することもできそうだし,話者の音声で自動的に向きを変えることもできるので,意識的な「監視」をしなくて済みそうである。

 テレワークと分身ロボットOriHime--そしてその先へ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/4/1。これも1年前に提案した方法である。OriHimeは自身が手を動かしたり,目を光らせたりして意思を伝える。Webカメラだと,自分の姿をオフィスの会議に映すことで,直接コミュニケーションができる。コスパから言えば,Web会議カメラが優れているかと思われる。

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リアルとzoomのハイブリッドWeb会議のイメージ。リーダーは自宅でテレワーク。会議を進行させるために1画面を使い,その位置からリアルの参加者とリモートでzoomで参加している複数の参加者をWeb会議カメラをコントロールする。2つのzoomを同時開催することで実現できる。

【追記】zoomの「デュアル・モニターの利用」では,共有画面とギャラリービューを分けられるが,主催者だけを別モニターに映す,という使い方はできない。

 いずれにしても,リーダーがまず率先してテレワークし,きちんと会議で部下とつながる方法を構築する。これが重要なのではないか。

 かつて,筆者がチームリーダーだったとき,「リーダーが帰らなければ,僕たちは帰れませんよ」と言われた。リーダーは船でいえば船長である。船長が先に船を降りてしまえば,船長の責任が果たせない。そう思っていた。かといって,先に帰ってしまえば,残業を無理やりさせていることになり,業務コントロールができていないことになる。

 リーダーがテレワークし,オフィスとWeb会議カメラでつながり,自宅でテレワークする社員ともつながる。こういう仕組みで効率的なテレワーク環境を整えるべきだろう。

 これに加えて筆者が提供している公共交通機関,特に私鉄における「健康パスポート」(ワクチン接種・PCR陰性証明)の発行で,都心へのウイルスの流入と感染拡大を大幅に抑えることが可能だと思うのである。