ページめくりの動画づくりにあこがれていた。素材のページモノは,PDFで供給されることが多い。しかし,全画面表示にすると見開き表示ができなくなるし,ページ切り替えしかできず,ページめくりとはとても言えない。
インターネット検索で「ページめくり」と検索すると,だいたい紹介されるのがAdobe After Effectsや,Adobe Premierで動画を作る方法である。近年,YouTuberを目指す人が増え,動画編集ソフトとして当たり前になったのかもしれないが,いずれもサブスクリプト版でずっと費用がかかる。仕事で使うならともかく,趣味としては高いと筆者は感じている。(というか,動画編集はとにかく時間がかかるのと,パソコンのパワーが必要なので,筆者はなかなか手が出せない)。
ページめくりをgifアニメで表現するなら,フリーソフトも数多く存在する。Adobe Photoshopでgifアニメを出力する方法も有名である。しかしまたAdobeのサブスクリプションの壁がある。またgifアニメをmp4ムービーに変換する方法が意外に面倒で,また別のソフトが必要になる。
そこでオススメの方法を見つけたので紹介したい。Microsoft OfficeのPowerPointを使う方法である。画像ソフトはなくても,プレゼンソフトとしてインストールしているオフィスワーカーは多いのではないだろうか。
PDFから各ページを画像ファイルとして出力する。Adobe Readerにはこの機能はないが,オンラインでツールは提供されている。この画像を,PowerPointのプレゼンページ1ページにつき2ページ分を並べて貼り付ける。
あとは,PowerPointの画面切り替え効果の中から「ページカール」を選べば本を本当にめくるようなイメージになるし,「ピールオフ」を選べば,右下から左上に向かってめくり上げるようなイメージになる。ほかに「ワイプ」も使えるし,「フェード」や「アンカバー」なども,好みに応じて使える。
画面切り替えの間隔も1/100秒単位で設定できる。全体の効果を一気に変更することもできるし,個別に詳細に変更することもできる。さすがプレゼンソフトである。
あとは,エクスポートで「ビデオの作成」をすれば,ハイビジョン画質からVGA画質までmp4ファイルとして出力できる。プレゼンにBGMを組み込んでおけば,これもまとめてムービーに取り込める。お試しあれ。