jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ワクチン接種で大企業と中小企業の待遇の差--テレワーク対応でも差

2022年末に向けて,新型コロナウイルスの第8波とインフルエンザの同時流行が懸念されている。海外,特に南半球のオーストラリアで同時流行が先行して起き,ちょうど外国人観光客の制限緩和とマスク着用制限緩和が同時に始まった日本に,海外からの波が押し寄せてくる可能性が指摘されている。

 筆者はまず,インフルエンザワクチンから接種することを考えていた。しかし,インフルエンザ予防接種で高齢者が待たされるという逆転現象が起きている--供給は多いはずなのになぜ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/10/16と報告したばかりである。65歳以上での接種が始まったのが10/20。そして今日は土曜日で,意気揚々とクリニックに出かけたところ,例年は土曜日の接種が可能だったのが,今年は平日だけの受付だという。働いている人にずいぶん冷たいじゃないか,と思って帰宅せざるを得なかった。

 テレビ報道で,大手商事会社での同時ワクチン接種の様子が映されていた。社内に接種会場を設け,部屋を変えての連続した接種だが,合わせても10分で完了していた。「別々に受けると時間がかかるから同じ日に接種できてよかった」というコメントがあった。

 一方で,社内での接種の環境がない中小企業では,自宅近くの医院で予約する必要がある。職場に近い医療機関とは対応が異なるためである。これが平日しか接種していないとすると,半日ないし1日の休みを取る必要がある。有給休暇を消費することになる。半日休だとしても,移動の時間も含めると数時間の無駄になる。しかも接種費用は自腹になる。

 社員数が多い大企業だと,1つの部署に担当者が複数いることが多く,テレワークをする人がいても出社する人が普段業務をカバーできる体制が取りやすい。しかし中小企業では,特定の業務をこなせる人が1人しかいないことがほとんどであり,担当者はテレワークすることもできず,やむなく出社することが当たり前になっている。

 テレワークで自宅からオフィスにネットワーク接続して業務をするにも,サーバーやリモート機器などの設備が必要になる。大企業はそれなりの設備を整えられるが,中小企業ではシステム変更などもってのほかで,必然的にテレワークができない環境になってしまう。

 筆者は2020年2月から早々にテレワーク体制に入ったが,自宅のPCもネットワーク環境も自前であり,オフィスのPCを操作するためのリモートアクセスソフトも,自分で設定する必要があった。誰もサポートしてくれないからである。その上で,早い段階でzoomも評価してきた。これも自腹である。現在の定期券が12月末で切れるので,年明けからまたテレワーク中心にすることも考えている。

 福利厚生も考えると,やはり大企業はいいところがたくさんある。中小企業は,逆に社員1人1人の仕事意識,健康意識で業務が支えられていることを,経営陣はもう少し配慮してほしいものだと思う。給与水準もやはり低いからである。