北朝鮮による弾道ミサイルが,2021/9/15昼過ぎに,2発発射し,日本の排他的経済水域(EEZ)の内側に1発着水したと発表された。2発目は現時点でまだどこに落ちたか発表されていない。
筆者は真実が知りたい。本当にまだ確認できていないのか,それとも確認できているのに発表していないのかを。
以前から,北朝鮮のミサイル攻撃の可能性については,何度も指摘してきた。平成から令和に移ったとき,安倍晋三元首相が退陣したとき,そしてオリンピックの開会式のときなど。首都圏でも東京周辺でも皇居でも,もうピンポイントで着弾できる性能がある。
今回のミサイル発射でEEZの外だとの発表をEEZの内側だったと訂正した。これは訂正なのか,もともと内側だったものを外交的な対応の必要性により,わざと外側だったと発表したのか,その辺りが本当は知りたい。
もちろん,防衛における性能を海外に知られないために,正確な情報を伏せておきたいということかもしれない。しかし,本当に首都圏に狙いを定めたミサイルを迎撃できるのか,という心配がある。
防衛省に迎撃用のSQUADミサイルが配備されていることは知られている。しかし,本当に迎撃できるのか,首都圏を少し外れたところに着弾するミサイルは迎撃できるのか,などを考えると,実に心もとない。
筆者は,北朝鮮のミサイル発射実験があるたびに,気象衛星画像をチェックする。これかな,と思われる航跡を見たような気もするが,10分に1コマの映像では,確認されるのが偶然過ぎる。
レーダーは,日本の近海しか確認できない。となると,人工衛星や無人偵察機による24時間10秒ごとの画像チェックが必要なのではないかと考える。ミサイルのJアラートは機能しているのか - jeyseni's diary 2021/3/25。
リム観測を行うアメリカ軍の宇宙追跡監視衛星STSS-D(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース 。ミサイル追跡衛星は,発射の熱源を感知するDSP衛星と,STSS(宇宙追跡監視システム)があるようだ。日本もすぐに導入すべきではないのか。
イージス・アショアを導入する議論が棚上げになってしまった。探知設備そのものが攻撃されないように,山の陰に設置する際,山の高さの計算を間違えてそのずさんさが明るみになって導入できなくなった部分もあるが,筆者はその邪魔になった山の上に,超高性能なカメラを設置すれば,未確認な飛翔物を早期に発見できるのではないかと思うのである。
イージス・アショアは,迎撃ミサイルとセットになったシステムなので,とんでもないコストがかかる。イージス艦も同様である。その分,レーダーやカメラなどの検知システムなら,桁違いに少ない額で設置できる。
これに加えて,偵察衛星や無人偵察機による24時間観測が必要だと考える。すでに,リアルタイムで把握できているのなら,それでもいい。本当に日本にミサイルが落下する前に,撃墜してくれることを祈るばかりである。筆者は,北朝鮮のミサイルでは死にたくないのである。