jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

電子控除書類への登録の面倒さ--来年以降の確定申告は楽になることを期待

令和3年度の確定申告をe-taxで完了した。今回の確定申告では,マイナンバーカード連携を生命保険会社や損害保険会社などとも連携し,一発申告を目指した。

 そのための準備の設定に難儀したことを,すでに報告した。スマホでのマイナンバーカード読み取りに不満--NFCマークに重ねて認証までしばらく待つ動作を何度も繰り返すことに疲れた - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/3/1。連携登録をするために,まず会社ごとに登録する際にマイナンバーカードを認識させる必要があった。スマホでのマイナンバーカードの認識が手こずることが分かったので,カードリーダーで進めたのだが,連携登録をしてから,各社で本登録が行われるまで2~5営業日かかり,その後,再度マイナポータルサイトにアクセスして,各社の電子控除証明をダウンロードするという作業が必要だった。ダウンロードしたファイルはxmlファイルで,中身を読むことができない。一度に作業したら,どのファイルがどの会社の控除証明ファイルなのかわからなくなってしまいそうだった。

 さて,次に例年のようにe-taxで確定申告を進めた。生命保険の連携はうまくできており,登録した全企業の保険情報がリンクされて表示された。もっとも,1社だけで控除限度額に行ってしまうので,登録はそれほど必須というわけではなかったかもしれない。一方,地震保険を契約している損保会社は,このマイナンバー連携ができる一覧に入っていなかったので,ハガキで届いていた控除証明書から手入力することになった。

 雑所得としての年金は,ねんきんネットワークと連携を取ったはずだったのだが,自動入力はされなかった。何か連携に不備があったのかもしれない。

 ここまでくると,給与所得の源泉徴収票についても,マイナンバー連携が取れた方がありがたいのだが,零細企業にとってその仕組みを導入することはおそらくないのだろうと諦めている。最終的に源泉徴収票を見ながら手入力をすることになったのだが,最初,入力ミスがあり,納税額が大きくなってビックリした。

 2022年の確定申告から,スマホ源泉徴収票を撮影し,自動読み取りをする方法が提供された。ただこれはマイナンバーカードの認識もスマホで行い,e-taxへの電子送信もスマホを使って行う場合に限られているようで,筆者のようにパソコンで入力して申告する場合には使えない。この辺りは,パソコン申告者でもスマホでの自動読み取りを使えるようにしてほしいところである。

 今回,ねんきんネットと医療費控除についても,マイナンバー連携を作ったつもりだったが,連携されずに手入力をすることになった。また,連携が取れない生保会社や損保会社については,結局手入力をする必要がある。すでに,これらの会社,および給与所得の発生する会社などとマイナンバーではリンクされているはずなので,国税庁 確定申告書等作成コーナーではなく,マイナポータルから直接,確定申告ができるような仕組みにした方がいいのではないかと考える。このあたり,まだまだ縦割り行政の弊害があるように思えるのだが,かなりデジタル化は進んできたことを感じる。

 ただ,マイナンバーカードを発行したときに受け取ったビニールのケースは,マイナンバーなどが読み取れないようなマスク印刷がしてあるのだが,材質がとても弱く,すぐに破れてしまった。また,ケースに入れても,見えるQRコードを読み取ると,マイナンバーは取得されてしまうらしい。持ち歩く際,別の方法を考えてみたいと思っているところである。