jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

脚の『つり』と筋肉

筆者は小学生の頃から転びやすかった。よく足首をくじいた。運動も苦手,走るのは遅かったし,泳ぐのも苦手だった。ボールには抵抗はなかった。野球もサッカーもそれなりに楽しめた。ただしバレーボールは,オーバーハンドで受けると突き指をし,アンダーハンドで受けると今度は前腕が腫れ上がるので苦手だった。

 どうも体育系は苦手だったこともあり,体を鍛えるということも特になかった。スポーツクラブに入ることもなかった。登下校で歩く,ハイキングをする,ということ以外に脚を鍛えるということもなかった。歩き方も下手だったのだろうが,当時それに気づくよしもなかった。スケートがうまく滑れなかったのも,いま考えると足をきちんと制御できなかったことによるようである。

 知らない間にO脚になり,さらに足首の捻挫は増えた。靴の外側の減りも大きかった。ますます脚を鍛えることもなかった。大学生で始めたスキーも,結局,脚のコントロールができなかったからと後になって知る。練習やテクニックではカバーできなかった。

 自転車もちょっとした坂道でも苦手だった。すぐに脚が疲れる。なんとなくペダルをしっかりと踏み込めていないという気がしていた。

 60歳を過ぎて,これまでずっと左脚が何らかのマヒをしていたことを認識した 歩ける喜び--おそらく自己流整体法によって子供のころに左脚に力が入らなくなったことからの回復プロセス - jeyseni's diary  2021/12/9。その後,意識して足の感覚を取り戻そうとさまざまな努力をしてきた。単なるストレッチはほとんど効果なかったが,凝り固まった筋(すじ)に外的に刺激を与えることで少しずつ感覚が戻ってくるのを感じていたが,すぐに元に戻ってしまうのを繰り返してきた。半年前ぐらいに,ようやく「終わりが見えた」と思っているのだが,まだもう少しかかりそうである。

 その中で,階段を下りながら足腰を鍛える--足の裏や膝周りの筋肉を意識できるようになったので今度は強化へ - jeyseni's diary 2022/4/23  で脚のあちこちの筋肉が動いて働いているのが意識できるようになった。ときには軽い痛みにも感じられるが,これまではほとんど動かなかった筋肉である。

 これまで,何度かふくらはぎの筋肉がつることがあった。一般に脚がつるのは,筋肉の疲労が原因と言われており,血流改善によって治るとも言われる。

 しかし考えてみると,ふくらはぎのつりが起こるのは,足首が伸びた形になったときである。夜,寝るときや,水泳でバタ足をしているときなどに,ふくらはぎの筋肉が必要以上に収縮して痛みを発する。これを改善するのに,足首を引っ張り,ふくらはぎを伸ばすことで,つりが改善される。

 なぜふくらはぎの筋肉がつるかと言えば,この縮む筋肉に対向する筋肉がほとんど使われていないことに気がついた。スネの前側の筋肉である。足首を上に上げる筋肉で,通常はあえてそれほど使う筋肉ではない。平地を歩く際,足首を上げなくてもものにつまづくことはない。若いころは足首も柔軟なので,ものにつまづくことはないが,歳を取ると足先が上がらなくなり,ちょっとした段差につまづいてしまうのは,この筋肉が使われていないためである。またちょっとしたことで足首が伸びてしまうので,ふくらはぎの筋肉がつるという現象も起こりやすくなる。

 最近,意識している動かしているのが,足首である。階段を下りながら自分の体重を足の裏で受け止めるために,足首を深く曲げ,膝を軽く曲げて,クッションを効かせて下りる。ただ,階段だけの訓練では,足首を捻挫したり,階段を踏み外してしまう不安がある。

 そこで心がけているのが,椅子に座ったときに足首を曲げたまま,座面の下に入れ,そこに自分の体重をゆっくりかけながら筋トレしている。同時に,力を加えながら足首を回して,どの角度でも力を入れて足裏で踏み込めるように努力している。この運動をしていると,腿(モモ)の筋肉のストレッチにもなり,気持ちがいいのである。

 筋肉は,伸ばす側と縮める側のバランスで成り立っている。ふくらはぎの縮む筋肉が,足首を伸ばすことで急に収縮しようとして,それを伸ばす側の筋肉が対応しなければ収縮がどんどん進み,つり状態になってしまうのだと思った。これは,もちろん素人的な発想である。しかし,自分の全体重をかけて筋肉を鍛え直すのは,逆に膝関節を痛めたり,足首の捻挫を招いたりする。自分の体重は椅子に預け,筋肉や関節の状況を判断しながら,少し多めの負荷をかけて柔軟性と負荷を与えることで,関節の柔軟性も改善しているように感じている。

 時間はかかるが,「筋肉はウソをつかない」というのも一理あるな,と思いながら,足腰の鍛錬を地道に続けたいと思っている。