jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

北朝鮮のミサイル発射に対して,自衛隊戦闘機のスクランブル発進をすべき

2022/5/25朝,北朝鮮は1時間の間に3発のミサイルを発射した。1発は長距離弾道弾ICBM,1発は失敗に終わったが,いずれも日本のEEZ排他的経済水域)の外に着水したという。

 正直,「ああまたか」という気持ちになっている日本人が多いだろう。しかし,威嚇だろうが実験だろうが,日本は確実に射程に入っている。アメリカや韓国の情報を待ち,抗議だけする,というパターンにうんざりしてきた。いつ,国民に被害が及んでも,その後で抗議するだけとしか見えない。しかも,最終的な落下地点も特定できず,飛翔そのものを捉えることもできていない。

 イージス艦がミサイルを捉えたという実績もなく,結局は北朝鮮のやり放題である。

 仮に本土がターゲットになったとしても,スカッドミサイルを発射することもなく,また発射できても迎撃することもできず,終わってしまうのは目に見えている。これでは日本はやられっぱなしである。

 イージス艦の追加も間に合わない,スカッドミサイルの準備もできない,となれば,日本が唯一可能なのは,航空自衛隊の戦闘機のスクランブル発進しかない。

 とにかく,闇雲でもいいから,ミサイルの発射情報をつかんだら,すぐにスクランブル発進すべきだと思うのである。

 自衛隊の戦闘機F35には,迎撃ミサイルを搭載できる。弾道ミサイルに対して撃墜できるかどうかは別として,とにかく飛翔体に向けて行動を起こすことで,「ひょっとしたら撃ち落とされるかもしれない」という危機感を持たせることが,「抑止力」になる。今の日本には,相手に対して抑止力となる手段が何もない。唯一,スクランブル発進が圧力になるからである。

 スクランブル発進したことが,相手に圧力になる。弾道ミサイルを捉えられなくても,まったく見当違いのところに向かっても,それは構わない。とにかく発進し,ミサイルを探す,という行為が大事なのである。

 現状,発射台の位置はだいたいの見当がつく。潜水艦ミサイルや,列車移動ミサイルは難しいが,ミサイル基地は特定できる。そこに向かって飛べばいいのである。それだけでいいのである。

 もちろん,1回のスクランブルにかかる費用は莫大である。しかしそれをケチっていては,防衛などありえない。アメリカも韓国も日本を守ってはくれないからである。

 最終的に弾道ミサイルを撃ち落とすことになった場合,撃った迎撃ミサイルが弾道ミサイルに命中するとは限らない。ならば,どのコースでミサイルを狙うかの訓練になる。どうせ,これまでにそんな実戦的な訓練をしたこともないはずなので,ぜひ実際にスクランブル発進して迎撃ミサイルの発射シミュレーションをして訓練すべきだと思うのである。

 野球のバッターボックスに入っても,飛んでくるボールに対してバットをどう振ればボールに当たるか,といったことは,とにかくバットを振り回さなければ感覚としてつかめない。理論的に分析しても間に合わない。何回も空振りをして,初めてボールにバットを当てることができるようになるのである。実際にミサイル発射の実戦経験がない自衛隊戦闘機にとって,スクランブル発進とミサイルの捕捉,発射シミュレーションをすることは,国防のために必要不可欠な練習である。素振り練習もしない選手がホームランを打てるとすれば,それはマグレである。