jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「咳が出る方は進行方向後ろ側にお乗りください」--車掌はDJ風に車内放送をしてはどうか

また新しい週が始まった。現在の新型コロナウイルス感染確認者は1日4万人、死者は1日100人で横ばいである。

   インフルエンザと同様に流行が3ヵ月続くとして、感染者は400万人、死者は1万人である。インフルエンザが年間感染者が1000万人、死者が3500人と比べても、感染力や重症化率は限定的ながら、重症化後の死亡リスクが極めて高い。ワクチン、マスク、換気で罹感を防ぐに越したことはない。

   季節要因による一般的な風邪やインフルエンザと症状が同じなので、本人もコロナ感染を疑うことがない。無症状感染者も街に放たれている。屋外でのマスク着用免除は、猛暑の熱中症防止のための一時的な措置であり、この例年の風邪の季節にはまたマスク着用を奨励すべきだと考える。逆に観光などの接客業界は、毎日のPCR検査を基に、マスクなしでの接客に移行すべきだろう。

   さて,そのなかで一番厄介なのが,電車の中で咳をする人である。単なる風邪かもしれないが,インフルエンザかもしれないし,新型コロナウイルスかもしれない。電車内でのマスク着用については,電鉄側からは引き続き案内はされているが,アゴマスクで大声でおしゃべりをしている人たちを結構見かけるようになった。岸田首相も,低迷する支持率の回復のために,経済支援策を打ち出しているが,その1つとしておそらくバイデン米大統領の宣言を真似て「新型コロナ終了宣言」を勝手に出すんじゃないかと気が気でない。専門家会議は,自分の責任逃れのために,「またぶり返すかもしれない」と進言するだろうが,岸田首相は聞く耳を持たず,また暴走するのではないだろうか。

 どうせ,何を宣言しようと,すでに一般日本人も聞く耳を持っていない。自分に都合のいい話があれば,それを信じて行動するという単純なマインドなので,マスクなしもあっと言う間に広まってしまっている。

 電鉄側の車内放送も,ほぼ常に同じお願いばかりで,誰も聞こうとしない。それは,「定型文」を棒読みしているからである。まさに,「それなら録音したメッセージを流せばいい」に等しいし,首都圏の地下鉄でワンマン運転が広がっているのも,ホームドアができたために,乗客の乗り降りをチェックする車掌が不要になったからにほかならない。

 せっかく車掌が乗っていて車内放送をするのなら,もっと臨機応変な的確な案内をしてみてはどうだろうか。

 これから寒くなる季節に,窓開け換気をしなくなる傾向がある。車内の空気は淀むだろう。その中で咳をされてはたまらない。各車両の後ろ側の窓を開ければ,電車が走っている間は空気の吸い出し効果がある程度期待できる。咳が出る人は,せめてその開いている窓の近くにいてほしい。

 そこで,「寒いため,各車両の窓開けを進行方向後ろ側だけでお願いしています。咳が出る方は,各車両の後ろ側,開いた窓の近くにお乗りください」といった案内をしてはどうだろうか。あるいは,DJポリスではないが,もっと臨機応変な案内をしてもいいのではないか。

 もっとも問題は,おそらく乗客の半分以上がイヤホンをしてスマホのゲームをしていることである。車内放送を聞いている人などほとんどいないし,筆者のように「どうせ同じことしか言わないから」と聞き流しているだけの人も多いだろう。車内ディスプレイ(トレインチャンネル)すら,もう見ている人はほとんどいないようにも感じる。

 アメリカでもヨーロッパでも,電車の車内放送や駅の放送は極めて少ない。次の駅の名前を言うだけである。ホームドアに投資すれば,駅の放送も行き先案内だけで済むだろう。窓開けは開けたところより後ろの人が寒い思いをするという不合理性もあるので,強力な換気装置つきの車両の導入に投資した方がいい。

 以前から指摘しているが,音,ニオイ,そしてウイルス飛沫は,あっという間に広がって無関係な人に迷惑がかかる。かつて音公害と言えばイヤホンからの音漏れやケータイのボタン音だったが,今は車内放送や駅の放送が音公害である。これは電鉄側に考え直してもらいたい。最低必要限まで放送をなくすか,あるいは聞いていて面白いDJ風の案内ならいいかもしれない。そして,ニオイとウイルスに対しては,強力な換気装置つき車両への転換を図っていただきたい。