jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

新型コロナウイルス対応ワクチン接種への関心度がかなり低下--オミクロン株対応ワクチンもおそらく接種は進まず

筆者の新型コロナウイルス対応ワクチンの接種は,2022年7月に4回目を受けた。同じ月の頭から第7波による感染確認者数が急激に増加し,本来はもう少し早めに接種したかったと思ったが,幸い今のところ感染はしていない。8月末になってようやくピークアウトが見えてきたのかもしれない。

 2022年1月のオミクロン株による第6波,そして7月のオミクロン株BA.5変異亜種による第7波を受け,9月にオミクロン株対応ワクチンの接種が受けられるようになるとのことである。7月に4回目を接種したのだから,次はまた5ヶ月先の12月なのだろうか。

 正直言って,「5回目接種してください」という案内は,もう届かないのではないかという気がしている。4回目接種が60歳以上と基礎疾患者に限ったにも関わらず,接種率が50%程度しかない。何となく「オミクロン株は毒性が弱くて重症化しにくいから接種しなくても大丈夫」的な誤った認識が広がっているのを感じる。「ワクチン接種を呼びかけているのは日本だけ。マスク着用を呼びかけているのは日本だけ。いい加減に世界標準に合わせなければ」という気持ちに多くの人が揺らいでいる。

 1年半前の2021年3月以降の1回目接種時に,我も我もと接種予約の電話を掛け続けた大混乱がウソのようである。政府は,感染確認者の全数情報のHER-SYSへの入力をしなくてもいいという判断をした。しかし,全数入力をしない方向にしたのは4県だけにとどまっている。自宅療養中に容態が悪化した際のフォローができないことへの懸念が自治体側にはある。ただ,国民も「どうせ感染しても,症状は軽く,自宅療養すればいいんでしょ」という気持ちになっている。全数フォローができていないので,自宅療養で熱が出ていないか,病状が悪化していないか,という保健所からのヒヤリングもなくなるほか,本当に外出していないかを誰も確認できない。勝手に外出する人も出てくるだろう。するとまた感染が拡大する。

 6月に咳をしていることがおかしい--それはオミクロンです - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/6/15 と書いたが,電車の中でも街を歩いていても,咳をしている人と結構出会う。電車の中ではほぼ全員がマスクをしているが,大声で会話をするグループもいる。窓開けも,電鉄側が積極的に行っている姿を最近はほとんど見かけない。街中ではマスクを付けていない人も多い。こういうときに限って,すれ違いざまに咳やくしゃみをする場合が多い。症状が軽いので,いい加減な気持ちで外出し,スプレッダーとなっている人が多いように思える。

 60歳未満の若い人の4回目接種,60歳以上の人への5回目接種は,おそらくもう案内されないと思った方がいいだろう。今の感じだと,ピークアウトした第7波が2022年9月中旬にほぼ平静を取り戻した辺りで,ようやく二類感染症指定から五類指定に変更になるのではないかと思われる。これにより,一般クリニックの一般診療で新型コロナウイルス感染が確認されるというケースが出てくる。クリニック側も,入り口で振り分ける工夫や,感染防止措置をする必要があるが,インフルエンザ対応を少し強化した形で対応可能になる。治療薬,対症療法薬が処方され,自宅での療養になる。

 一方,ワクチン接種は任意となり,有償となるだろう。筆者のように引き続き受けたい人は自己負担で接種が可能になる。むしろ次の波に備えて12月には接種したいし,もう少し早められれば接種したいと思う。一方で,インフルエンザワクチンと同様,ワクチン接種をまったく受けない人も多いだろう。アメリカやインドでは多くの死者という犠牲を払ったが集団免疫ができたと言われているが,日本では集団免疫はできていない。すると再び感染者が増え,次の波ではワクチンの効果が薄れているため,また重症化リスクが上がる。医療機関がまた逼迫することを繰り返してしまう。

 インフルエンザに対するタミフルのような特効薬の開発が,やはり急務だと思われる。筆者もできれば注射は避けたい。

【追加】オミクロン株対応ワクチンは,「18歳以上で2回以上接種を終えていれば誰でも接種でき、大幅に対象が拡大することになる」との情報がある。おそらく,60歳以上ですでに4回目の接種案内が来ていてまだ接種していない人は,4回目としてこのオミクロン対応ワクチンを接種するのがいいと思われるし,筆者のようにすでに4回目を接種した人は,現状での体内抗体にもう少し頑張ってもらえるかと思うのだが,接種できるようならなるべく早めに接種してもいいかなと考える。まだ感染可能性が高いので,テレワークを続けたいところだが,世間がなかなかそれを許さない状況になってきているからである。