jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

テレワークが人流を抑え,家庭内感染を抑える--企業活動・国家機能の全クラウド化を提案

「オリンピックによって人流が抑えられている」と小池東京都知事が会見した。なるほどそういう言い方もあるのかと思うが,これは詭弁である。無観客オリンピックであることと,屋内観戦(飲食店での観戦)によって,人が移動後に滞留するため,ケータイの位置情報での情報の分析では,これを読むことができない。

 ステイホームであれ,屋内観戦であれ,人,家族との距離は近くなり,接触時間は長くなる。これが感染拡大の大きな要因となっている。飲食店はパーティションや換気が守られていたとしても,結局ヤミでアルコールを提供したり,観戦時に声を出したりして飛沫拡散を引き起こす。家庭ではマスクなしで普通に会話が行われている。

 「どこで罹ったか分からない」問題 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/29 では,すれ違いによる飛沫感染の可能性を指摘したが,結局一度外出して人と接近・接触することで感染罹患し,これが家庭内に持ち込まれることで,感染確認者の40%と最も高率な「家庭内感染」のリスクを高めることになる。

 働きざかり世代の割合が9割を超える状況で,ワクチン接種が進まない中で,外出する機会といえば,仕事である。内勤仕事は接触・接近する人が限られているが,営業職,店舗など,不特定多数と接触・接近する仕事での感染リスクをさらに下げないと,ここでの感染罹患を家庭に持ち込んでしまう。

 店舗でのリスクがより限定的になる中で,やはり問題はテレワークに真剣に取り組まない一般企業ではないだろうか。

 飲食店が9割がた,規制に従って感染防止対策の導入,営業時間の短縮,アルコール提供なし,リーダー制度の受講と認定など,次々と締め付けられているのに,一般企業のテレワークについては,努力目標どころか,調査も監視も罰則も何もない。意識の高い経営者が率先して導入した企業だけが,テレワークを進めており,おそらく人数にして1割程度,企業数にすると1%あるかどうか,というレベルでしか,実施されていないのではないだろうか。

 パソコンとケータイだけで在宅でどこまで業務が可能か,これまでの仕事のやり方をオンライン形式でどこまで代替できるか,そういう実験も挑戦もしてこなかった。つまりこれはCOVID-19禍を「他人事」として,自分の経営に影響が出ないように逃げてきた結果である。これによって感染拡大が抑えられなかったのではないか。

 尾身茂会長の「行動制限に頼る時代は終わりつつある」発言を批判する“識者たち”は,1年前に何か提言していたのか。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/15 の発言に対して批判の声も多く出ているが,では自ら何をしたか,をもう一度問い直し,オリンピックを機として,「企業活動のクラウド化」をもう一度考え,そして罰則も含めて実行することを提案する。もちろん,政府機構も国会機能もすべて,テレワークで実施することが原則である。これこそ21世紀の「パラダイム・シフト」であると思うのである。