jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ボックス型電源タップを試作--箱の内側にタップを配置し,ケーブルをすべてボックスの中に収める

電源タップを考える--理想の形になかなか出会えない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/1/2 と書いた。久しぶりにゆったりとした年始で,箱根駅伝も往復ともほぼ全行程を見ることができた。お酒も十分飲んだ。初詣も近くの神社だったので,年末からあまり歩いていないな,という気持ちがあり,なんとなくモヤモヤしていた。

 要は,電源タップの周りに電源ケーブルが針山のように刺さって周囲に広がり放題になっているのが醜いのではないか,というのが,電源タップ周りの問題ではないか,と頭で考えた。

 1つの解決法としては,電源タップを箱の中に収め,電源ケーブルの流れを整理する方法である。オフィスデスクで電源タップを収納できるスロットが付いた製品は,このコンセプトに合致している。オフィスデスクだとスチール製も多いので,マグネットで後から取り付けるのにも適している。筆者のデスク周りの1ヶ所の電源タップも,ちょうど片付けで廃棄予定の小型のダンボール箱があったので,その箱の中に収め,足元に置くことにした。これまで使っていた電源タップをそのまま利用できるし,床の上にケーブルが広がるのも防ぐことができた。この方法は,これまでも何度か試してきたが,その都度,箱を考えなければならなかった。標準的には牛乳パックを使うのがいいと考えている。非常に丈夫だし,規格サイズであり,工作も楽である。問題は見た目だけだった。

 今回,「箱の内面にコンセントを取り付け,電源ケーブルをその箱の中心に向かって挿す」というコンセプトの電源タップボックスを考案した。あくまでもコンセプトモデルであり,実際は美しく配線すべきだと考えている。特に意匠登録や特許は主張しないので,どなたか開発してもらえるといいと考える。

 まずコンセプトを実現するための,配線イメージが下図である。

プロトタイプの構成図

 ボックスの中に,3口タップを2つ,5口タップを1つ収める。その3つのタップへの電源供給を,箱の外に取り付けたもう1つの3口タップから行い,このタップにコンセントから電力を供給する。

 この構成では,11口の電源タップをイメージしている。3口タップは,先端に1口あるタイプをイメージしており,変圧器付きのAC電源はこの先端に取り付け,箱の底に入れることで箱の重心を下げることをイメージしている。

 これを,実際の電源タップを組み合わせて試作したのが,次の写真である。

電源ボックスのプロトタイピング

 上部の3口タップは,いわばタコ足配線の分岐点となっている。今回,各電源タップの最大ワット数は1500W。市販の電源タップでも最大は12口で,おそらくそこにさらにタコ足電源タップを取り付けているケースが多いと思われる。トータルのワット数を知る方法があると望ましい。

 ちなみに,今回のプロトタイピングで箱の中にある電源タップのケーブル長は1mのものを,上部の3口タップはケーブル長3mのものを使用した。歩いて行ける距離に大手の100円ショップがあり,ボックスは100円,電源タップは,3口1mが400円,3口3mと5口1mが500円。トータルで1900円+税で実現した。

 余分なケーブルを箱の外部に這わせており,見た目は悪い。まとめかたはいくらでも考えられる。フットプリントは一定で,ケーブルのゴチャゴチャを大幅に改善できるアイディアとして,久しぶりの工作を楽しんだ。