jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

24週の新型コロナ全国平均は2.44人--引き続き減少だがゼロにはならず。気になるインフル,プール熱の激増

新型コロナウイルス感染症が五類相当に変更後24週が経過した。全国平均は2.44人。前週よりもさらに減少した。

 一方で,インフルエンザやプール熱が急増しているという。感染拡大危険度の基準値は異なるが,同じ基準で計算したグラフを描いてみた。データは,インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省 (mhlw.go.jp) で各県データが公表されている。2023年9月以降のデータである。

新型コロナとインフルエンザの感染拡大比較


 新型コロナが,8月末にピークアウトしたのとちょうどクロスするように,インフルエンザが急増している傾向が見える。このグラフでは,インフルエンザの患者数が現在105,650人と計算して表示している。実際は104,359人である。サーベイランスの定点拠点数は5,000医療機関とほぼ同じ。計算の基準がやや異なる。インフルの場合は,患者数を5,000で割った数字が,そのまま全国平均となっているようである。

 新型コロナが特効薬がなく,自宅で解熱剤で対症療法するしか基本的には方法がないため,解熱剤を自宅で買い置きする傾向が増えた。インフルエンザの場合は特効薬があるが,並行して解熱剤も処方される。しかし,処方薬局に解熱剤の備蓄がなくなってしまっているという。

 結局は,罹患しないように一層の注意を払わなければならないはずだが,マスク着用率はさらに減ってしまっている。喉元すぎれば熱さ忘れる,という日本人の傾向がまた現れた形だろうか。インフルエンザも,マスク着用と適切な換気によって感染拡大が防げる点は,新型コロナと同じである。感染症に対する対策は,基本的に同じなのだが,日本人の多くが他人に対する配慮がないのが,情けないと筆者は思うのである。

 とりあえず,医療機関はインフルエンザであれば防護服なしで対応でき,医療崩壊は防ぐことができるかと思われる。それだけでも少なくともある程度は明るい傾向と言えるのかもしれない。医療関係者に引き続き感謝するとともに,体制の立て直しを図ってもらいたいものである。