Amazonの配送システムは,相変わらず脅威である。今回,早朝に注文した製品が,当日の夜に届いた。
2024年4月から,運送関係の労働時間規制が始まるため,翌日配送や当日配送は今後は保証されないだろうし,そこまで無理をしなくても数日後に届けばいいと思う。今回の発送では,置き配指定してあったので,夜の配送便に載せたのだと思う。置き配なしだと,対面で受け取る必要があり,再配達の恐れもあることから,翌日便になった可能性があるのではないかと思われる。
実は同じカテゴリーの製品を2週間前に注文していた。「1週間先到着」と書かれてあり,急ぎでもないので注文したのだが,予定日を過ぎても届かない。配送状況を確認すると,送り主や中継拠点が「CN」となっている。つまり中国企業が発送し,中国国内で中継されているということだと理解した。これはいつ届くか保証がないな,と思っていたところ,最終到着予定日が示され,この日に届かなかったら返金措置を取る,ということだった。実際,その日が来ても届かなかった。
さて返金要求をしようと思ったら,Amazonのチャットボットに要求を出す形になっていた。「予定日に届かなかったので,注文をキャンセルし,返金をお願いいたします」と書いたところ,「あなたの言っていることを理解できません」と返事が来た。ちょっと待て。そもそも,チャットボットではなく,「返金はこちら」ボタンがあって,それを押すだけで手続きが済ませられるようにするのが筋だろう,と思った。
あらためて,「予定日に届きませんでした。注文をキャンセルします。返金してください。」と単純な文に変え,丁寧語も外して送ったところ,理解された。ここではまだAIは適用されていないのだと思った。
「翌日発送」と書かれた製品は,日本国内の倉庫に保管されていて,そこから発送されると判断できる。しかし,今回探した製品では,1週間先の製品は何十種類もあるのに,翌日発送製品は1種類しか見つけられなかった。届いた製品は日本製で,説明書もしっかりしており,なにより電源周波数の異なる関東と関西のいずれでも使えるように切替スイッチも付いた完璧な製品だった。
100円ショップでも驚くようないい製品に出会うこともあり,中国製品がアイディアを形にするスピードとそのコスト競争力の強さではどこにも負けない実力を持っていることはもはや認めざるを得ない。しかし,中には日本を意識しないもの(英語と中国語でしかマニュアルがないなど),パッケージがいい加減なもの,などあり,洗練されきっていないものもあると感じた。とりあえず,返品交換などのことも考えると,日本で頑張っているメーカー製の製品をまず第一に選んだ方がいいかなと,思ったりした出来事であった。