jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

初の「学習リモコン」--何でもありで驚き【追記あり】

筆者宅の家電製品にも中国の波が押し寄せている。最たるものはテレビ。かつてはソニーのブラウン管テレビがリビングにデンと場所を取っており,これを載せるためにわざわざコーナー型のテレビ台家具を購入したほどだった。

 このテレビ台の空間いっぱいの薄型テレビとして,42型のプラズマディスプレイを購入。パナソニックプラズマディスプレイ生産の末期の頃で,手頃な価格まで暴落したところで導入した。画質は最高に良く,今でも見やすさではプラズマディスプレイがいいと思っている。国産の薄型パネルとしても末期である。

 しかし,プラズマディスプレイではハイビジョンまでが最大の対応で,4K8Kに対応できる同サイズのパネルはとうとう登場しないまま,プラズマディスプレイは消えてしまった。その後を引き継いだ大型有機ELパネルは,韓国のLG電子の独壇場である。

 有機ELパネルの選択肢が少ない中,4K8K放送が本格的になり,筆者としても画質に関心があったことから,液晶テレビの4K対応モデルを導入することになった。プラズマテレビが一気に調子が悪くなっての購入のため,ここでもAmazonの出番となった。検索によって絞り込んだのが,中国Hisenseの43型4K液晶テレビである。

 そもそも,液晶テレビは嫌いである。見る方向によって明るさや色が変わりやすく,また画面の動きに対する応答も基本的には遅い。カラーフィルターを通して発色さる方式のため,バックライトの光の1/3しか利用していない。これを克服するために,バックライトをLEDにして画面を分割して制御したり,液晶の切り替えに合わせてLEDのオンオフをして応答速度を上げるなど,涙ぐましい技術開発が行われて現在に至っている。これらの技術のほとんどが日本人技術者の設計によるものだが,パネル製造がすべて海外メーカーに取られてしまったのは情けない。

 さてこのHisenseの4K液晶テレビだが,最低路線を狙っただけに正直言って選択ミスだった。プラズマテレビと比べて圧倒的に軽量で圧倒的に消費電力が少ないのだが,画質は映像がとりあえず問題なく映る程度。バックライトはLEDだがおそらくエッジ型のため,配光ムラがある。そして何よりも,音がショボかった。

 すぐにまた,低価格にサウンドバーを購入して接続していたのだが,ほぼPC用のサウンドバーで,音が普通に出る程度だった。ステレオのはずなのだが,なぜかモノラルになってしまうこともあった。

 息子が,テレビにChrome Castをつないで1年が経過する。2022年末は家族が家にいることも多そうだということで,ゲームをしたり,映画を観たりするだろうと思って,新たにサウンドバーを購入することにした。そこで選択したのが,中国のTCLのサウンドバーである。ネットでの評判は悪くなく,コストパフォーマンス抜群という触れ込みだったのだが,まあ音質的にはほどほどという感じだった。

   問題は、このサウンドバーによってリモコンが追加されたことである。HDMI接続すれば、テレビと同期して音量調整できることは確認したのだが、何しろChrome Castやケーブルテレビのセットトップボックス、Blue-rayなどがすでにHDMIポートを占領しているため、光ケーブルでテレビと接続している。この場合は、サウンドバーの音量調整をサウンドバーのリモコンで行う必要があった。

   マルチリモコンは以前から知っていたが、「結構高い」という印象があった。実際、検索してみると、数万円というモデルはザラだった。しかも対応機種が国内メーカー品が多く、中国ブランドに対応したモデルはなかなか見つからなかった。そういえば、セットトップボックスを設置した際も、テレビとリモコンを共用できないと言われていた。

   そこで見つけたのが「学習リモコン」という製品である。そこには信じられないような価格が表示されていた。1000円以下である。まあ、この価格なら騙されてもいいか、というぐらいの気持ちで注文した。もちろん中国製品なのだが、翌日発送、つまり国内の倉庫にすでにあるということを確信して注文した。夜遅くだったので、届いたのは翌々日だった。

   説明書は小さく、英語とスペイン語であった。しかも説明書とボタンの配列が異なる。マズイと思ってインターネットを検索したら、設定を解説したサイトがあった。

   翌日、早速設定してみた。学習リモコンとテレビリモコンなどを向かい合わせに置き、該当するボタンを押しながら学習させるという。まず電源のオンオフが動作することを確認した。次にボリューム操作やチャンネル切り替え、入力切り替えなどを順番にセットしていった。

   結果は上々だった。ボタン類が柔らかくて頼りないことを除けば、問題なく動作した。

   インターネットサイトではAmazon Alexa との連携についても紹介されていた。これはまた実験してみたい。

【追記】今回,テレビとサウンドバーの2つの機器のリモコンを設定した。テレビは電源ON/OFFからチャンネル切り替え,入力切り替えなどかなりのボタンを登録したが,ボリュームは不要で設定しなかった。もしやと思い,このボリュームにサウンドバーのリモコンのボリュームボタンを登録してみた。

 すると,2つの機器を切り替えなくても,テレビ側だけでチャンネル切り替えからボリューム調整まですべてできるようになった。

 もちろん,サウンドバーの電源のON/OFFは,サウンドバー側への切り替えは必要なのだが,いったん電源が入ってからは,テレビ側だけの操作でまさに1つのリモコンで操作できるようになった。

 うまくすれば,たとえばBlu-rayの再生/停止など,テレビ側で使われていないボタンに他の機器の動作を記憶させることもできるようだ。ただ,あまり盛り込み過ぎても失敗の素なので,とりあえずボリューム機能の追加だけにしておくことにした。

 しかし,これもびっくりである。