駅前の横断歩道で抜き打ちで一時停止違反の取り締まりが行われるようになって10年ほどになる。ちょうどロータリーに入るところで、警察官の姿がまったく見えない。姑息だなと思っているのだが、さすがにこちらもあきらめて一時停止するのが習慣になった。これはこれで重要である。ただ、どこかに一時停止して3秒停止しなければ違反になるとの書き込みがあり、さすがにイライラすることもある。
多くのクルマがちゃんと一時停止するようになったと思う。ところが最近目に余るのが自転車のマナー違反である。
同じ横断歩道でも、クルマが停止したその左側から前に出て、そのまま横断歩道を渡る人が少なくない。クルマの運転者は横断歩道で停止し、横断しようとする歩行者がいないかどうかを確認してクルマを動かし始めたタイミングで、クルマにとって最も死角となる左側から突っ込んで来てクルマの前を横切る形になるので、見落としがちになる。
さらに交差点ではない横断歩道で、クルマは信号待ちや一時停止で止まって歩行者が歩き始めているところに、自転車がノンストップで突っ込んで来るケースが多い。これは明らかな違反である。
電動キックボードが登場し、これも免許なしで勝手に乗ることができる。しかも歩道でも車道でも走るし、ノーヘルメットでも運転できる。自転車の無謀運転に加えて、さらに歩行者には危険な乗り物が増えた。
大変面倒だが、中学生以上の乗り物については、すべて更新付きの免許制にすることを提案したい。
既存の運転免許証との整合性が悪いので、ここは、マイナンバーカードとの連携を提案する。車両の登録もマイナンバーカードにして、QR コードなどで本人確認するようにすれば、車両登録や盗難確認もできる。
しかし,個人所有の乗り物はいいが,レンタル業者の中には,不正に無免許でも貸し出す仕組みを考えるたわけモノが出てくるだろう。さらに,ヤンチャ系や高齢者の中には,ごねて警察官を困らせる人も出てくるだろう。さらに,こういう取り締まりが苦手で辞めていく警察官も出てくるだろう。結局はイタチごっこになってしまう可能性も否定できない。
お互いに譲り合うというのが日本人の美徳だったはずだが,そんな日本人はどこに消えてしまったのだろうか。規則やルールでガチガチに固めても,またその隙間を突いて悪事を働くのが,「頭がいい」と言われ,政治の頂点を目指そうとするのが恐ろしい。