jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

犯人の似顔絵作成に生成AIはいいかも--ドラマの見すぎかな

生成AIがどんどん進化している(らしい)。筆者は避け続けているので実態を知らない。

    最近,その代表格のChatGPTの対話型デモで、カメを描いて、これをどんどん表情を変えていく様子が紹介されていた。別に、自分には不要な機能だと思った。

     この機能は、犯人を目撃した人から犯人の特徴を聞いて似顔絵を作るプロセスに似ているように思った。ならば,生成AIと対話しながら,犯人の似顔絵を作るのはどうだろうか,という提案である。

 商売で似顔絵を描いている似顔絵師の似顔絵は,独特の筆のタッチがあり,その人の特徴をわざと大げさに強調して描くことで,そのイメージを作り上げていくことが多い。コミック的な平面的な表現が多い。一方,警察の似顔絵担当者は,現時点では主に鉛筆を使い,陰影などもきちんと表現して描き出すことが多い(といっても,テレビドラマで見たり,街角の指名手配書の似顔絵を見ているだけなのだが)。街中の似顔絵氏なら10分ぐらいで完成させるだろうが,警察だと30分から1時間ぐらいはかかるのではないだろうか。被害者,目撃者も思い出すのが大変だし,似顔絵担当者も何度も修正を加えなければならない。大変な手間がかかる。

 特に,髪の毛の表現や皮膚の表現に時間がかかるのではないかと思える。この辺りが,生成AIの出番なのではないかと思うのである。

 コミックでもアニメでも,輪郭線は作家本人が描くが,陰影や色づけはスタッフの仕事である。スクリーントーンと呼ばれるシートを細かく貼ったり,カケアミという細かいペンタッチの手法でハーフトーンを作っていく。この作業が膨大な時間がかかる。デジタルなら一瞬である(といっても表現の細かさには差があるようである)。

 生成AIは今や,1枚の平面の写真からでも勝手に想像して立体モデルを作ることができる。これがまた実に自然なのである。犯人の似顔絵の輪郭とパーツ情報が決まった時点で,すでに立体モデルのベースはできているような状態になっている。あとは,目撃者のイメージにいかに近く調整するためのプロンプトを入れられるかだろう。

 おそらくすでに実験は進んでいると思われる。ただ,警察だからといって,悪用しないという保証がない,というのが残念なところである。