jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「洪水被害地に金正恩主席の公用車とゴムボート」の違和感--リーダーの存在感は本物か影武者か

金正恩氏がボートで洪水被災地視察 責任者を「厳しく処罰」 北朝鮮:朝日新聞デジタル (asahi.com) (2024/7/29)というニュースがあった。また,冠水した道路の水の中を公用車で走る同氏の映像が流れた(金正恩総書記の車が“水没”?北朝鮮や中国で大雨が発生し甚大な被害…中国では土砂崩れで15人死亡 |FNNプライムオンライン 2024/7/30)。

 この情報に対して筆者は2つの違和感を持った。何しろ高級公用車の1/3が水に沈んでいる状況で動いている。この現場に入るのは「無謀だな」と思う一方で,肌身で危機を感じようとしているのかもしれない,と一種の感動すら覚えた。高級公用車の性能の高さを示したとも言える。

 ゴムボートに乗ってで冠水した街を視察する姿も,一歩間違えば水の中に落ちる危険があるし,スーツ姿のままである。やはり「無謀だな」と思うのだが,災害の翌日に現地視察する,という姿勢に「ひょっとしたら大した人物なのかもしれない」と思わせた。

 これは国民に対するアピールでもあり,海外に対してのアピールでもあったのだろうか。もちろん,担当者に管理責任を取らせるための視察なのだが,国のトップとしてそこまでやるのは行き過ぎのような気もした。

 さらに勘ぐれば,これは彼が災害による被害の状況を身を以て把握しているという姿をアピールするために,何人もいると言われている影武者を使ったのではないかとも考えられる。本人が現地に行くとすれば,さすがにスーツでは行かないだろうと思えるからである。わざと主席っぽく見せるためにスーツ着用となったとも考えられる。

 それにしても,日本の場合を振り返ってみると,緊急事態が起きたときにはゴルフをしていたとか,おもむろに官邸に戻って「情報収集を指示した」とか,そもそも初動が遅いばかりか,現地に行くのもかなりの日数が経過してからである。国土交通大臣が長靴を忘れたといって泥道を職員におんぶされて現地視察したとか,何とも緊張感のない対応ばかり目につく。アメリカでは大統領は専用機で翌日には災害現地に赴き,非常事態宣言をその場でするなど,やはり動きは素早いし,リーダーとしての存在がアピールされる。軍隊という機動部隊をすぐに動かせるからでもある。日本では,お決まりの発表文を読み上げておしまいである。リーダーとしての存在感がまったくない。緊急出動用のヘリコプターを自衛隊がすぐに用意する,といったこともないのではないだろうか。

 もちろん,二次災害の恐れがある場に,リーダーが必ずしも危険を冒して即座に赴くことは必要条件ではない。ただその行動力,存在感が,国民や他国に対してそのリーダーのリーダーとしての十分条件をアピールするのだと思う。

 もし金正恩が,この行動パターンを意図的にしているとすれば,単なる後継者ではないのだなと改めて認識してしまう。トランプ元アメリカ大統領やロシアのプーチン大統領,中国の習近平主席などと対等に交渉できる人物が,今の日本にいるのだろうか。今の日本こそ,押しの強いリーダーの登場が必要な時期はないのではないだろうか。

 しかし,日本人が組織的に選ぼうが,人気投票で選ぼうが,残念ながら世界に通用する人物ではありえない。アメリカの州知事クラスの実務上の実力者が,日本にはまったく存在しない。

 ちょうど,映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』が封切られた。かつてのリーダーたちをAI技術で蘇らせて再現し,強力な政府を作ってしまおうという話のようである。

 これを本当に今の日本に導入したらどうなるだろうか。やはり次々のアイディアを出し,それを実行していく強力な内閣が発足するのではないだろうか。さすがにこのテーマはちょっと気になる。設定が面白すぎる。