パリオリンピック2024が続いている。日本のお家芸とも言われる種目での苦戦で、余計なコメントがまた行き交っている。
その多くは、発言の言葉尻を捉えて、そこに延々と持論を続けるパターンである。揚げ足取りとも言える枝葉末節の情報戦である。
木を見て森を見ず、のことわざにもあるとおり、これは曲解の原因にもなる。
全体を見て最適解を出せるのなら、ここは生成AI を使った方がいい。人間のコメンテーターは要らない。
とはいえ,試しにMicrosoft Edgeに付いているCoPirotに「日本の水泳選手の活躍はどうか」と聞いたところ,どこから情報を持ってきたものか,結果そのものが大誤りなうえ,なんだかめちゃくちゃ持ち上げるようなコメントが出てきた。Team JapanのHPを見ていると書いてあるのだが,謎の回答だった。ただ,レベル的には,人間のコメンテーターとあまり差はないように思えた。
人間解説者としては、かつてのマラソン選手だった増田明美さんのウンチクたっぷりの解説が有名である。いつも少しプライバシーに踏み込んでしまうのが玉にキズだが、参考になることも多い。AI で各スポーツごとの専門解説AIを作るといい。そうすれば、選手の経歴や記録、他の選手の記録、特徴の比較などを的確に答えてくれるだろう。
要するに,普通のコメンテーターは基本的に何の知識もない中で,ただの感想を述べているに過ぎず,それを自分の持論に結びつけて展開するという,最悪のパターンを人間はやってしまうのである。コンピュータの方がどれほどマシかなと思えるのである。
もう引退してほしい評論家として,3位:宮根誠司,2位:田原総一朗,1位:和田アキ子,という調査を見かけた。いずれも自分のパターンに強引に持ち込もうというタイプである。記者や◯◯学者はそれなりに経験と知識もあるはずだが,そこにお笑いタレントや元歌手などが入ってきては,ただの井戸端会議になってしまっている。
テレビのワイドショーでその場でコメントを求められたら,当たり障りのない答えになるのもやむを得ないが,自分のブログやSNSでしっかり書き込んでしまうと,それはもう無意味な情報のはずなのだが,これをまたマスコミやメディアがつまみ食いしてブログに引用したりするから,話が炎上してしまうのである。
情報は,一次情報を淡々と伝えることに徹するべきである。引用や二次情報は不要である。したがって,コメンテーターは不要だし,コメンテーターを使って二次情報を撒き散らすワイドショーは不要,それを面白がってアップするインターネットのポータルサイトも不要,ということになる。一次情報(つまりニュース)を受信し,それを自分で判断する,という訓練をしないと,今日のような「パニック暴落」が起きてしまうだけである。