連日の猛暑日である。35度越えと定義しているが、すでに体温越えも普通に起きている。37度越え、さらに40度越えも定義すべき時代なのかもしれない。
熱中症で亡くなる人の多くが80歳以上の高齢者である。どうも、一人暮らしで、年金生活、節約世代でエアコンを使わない、人の言うことを聞かない頑固などとステレオタイプに判断してしまいがちだが、それだけではないように思える。
先日、自治会の夏祭りのテント設営などの準備、かき氷模擬店の手伝い、そして翌日の撤収と、暑い中での作業に参加した。準備の参加者は男性中心に約50人。そのうち若いお父さんは5人ぐらいで、自治会長も含めてその他は筆者よりも先輩で70代、80代ばかりだった。
最初のうちは筆者も率先して力仕事をできていたが、途中で息切れがして休み気味になってきた。しかし、その間も小物の移動や片付けなどの細かい、しかし必要な作業を先輩たちがシャキシャキとこなしていく姿を見ていた。
準備、本番、撤収の中で、熱中症になったような人はいなかった。当然、水分も取り、帽子もかぶり、日陰で適宜休憩も取るように、指導もされていた。
しかし、先輩たちの動きを見ていて、普段から歩くことを基本として,身体に注意してそれなりに鍛えていると思った。また、こうした行事に参加する気力や他人とのコミュニケーションが取れることも、重要なのではないかと思ったのである。
実際、話を聞いてみると、山歩きが趣味という人も数人いらっしゃった。
歳を取ったら、頑固にならず、自治会活動などに参加して同世代、あるいは孫世代とコミュニケーションを取ることで、活動量が増えて健康維持にも繋がるかなと思ったのである。一人で生きていくよりは楽な部分もあるのかもしれない。