jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

年寄りがマスクをしない

ここのところ、20代30代の新型コロナウイルス感染者の割合が多いという報道が続いている。非常事態宣言の解除に伴い、行動半径の大きな若者による感染か広がっているという。

 しかし、街頭インタビューでは、若者もまともな答えをしている。繁華街への出入りの制限も、血気盛んな若者には辛いかもしれない。

 一方で目につくのが、元気な老人のマスクなし闊歩である。新型コロナウイルスの感染によって,高齢化するにつれて重症化しやすいという傾向はあるため,「高齢者+元気=非感染者」という数式はほぼ成り立つ。一方で,若者で元気でも感染者になっている可能性は高く,つまり「若者+元気≠非感染者」なので,若者のマスク着用による飛沫飛散防止は必須である。といって,年配者が自由に街中を歩いていいというものでもない。年配者こそ,社会の模範を示すべきであり,率先して規律を守るべきである。

 ところが,昔から年寄りは頑固で身勝手だった。「自分の経験」が「世の中の常識」よりも優先する。自分の知的能力も身体的能力も,若いころと変わらないと思い込む。そして,年少者や女性の助言は聞かない。持論は曲げない。最後は怒り出す。

 世の中の常識が変わっても,決して認めようとしない。古いやり方ができる間は,必ずそのやり方に固執し,新しいやり方を試そうともしないで否定する。

 最も厄介なのが,男の年寄りである。おそらくほとんどの男性は,若い頃になんらかの成功体験がある。仕事の上での成功,個人の頭脳・身体的な成功,そして一家の主となったという成功である。つまり,何らかの形で他人より上や前に出たという体験が,自己中心的な支配欲の原点になっている。これで問題になるのが,セクハラということになる。

 呼吸能力も衰えてきている高齢者がマスクをするのは辛いかもしれない。だからと言って,アゴの下にマスクをしているのは,効果がないばかりか,正直言って“格好わるい”。あえて言わせてもらえば,高齢者はもっとシャキッとしてほしい。よれよれのワイシャツにシワの入ったスラックス,だれが決めたのか,みんなおそろいの野球帽。髪はボサボサ,ヒゲは無精髭。ガニ股でヨタヨタと歩く姿は,まさに充実していない日本の高齢社会を表現している。せめて外見だけはシャキッとしてほしい。

 颯爽と歩き,すれ違うときはソーシャルディスタンスを取れるようにサッと振る舞い,そしてお気に入りの布マスクを着けて歩いてほしい。「お,あのおじいさん,カッコいいな」と周囲のみんなが思えば,みんなもそれに従うものである。

 周囲に目配りし,情報を吸収し,家に閉じこもらずに表に出る。これが老化防止にもつながると思っているのである。そろそろ年寄りの域に入ろうとしている筆者も,心がけていることである。